アパグループは10日、4月1日に始動した新中期5ヶ年計画「AIM5 ~APA Innovative Movement」の内容を発表した。
■基本方針
① アフターコロナ時代における顧客ニーズの変化への対応
② AIの進化やDX化の進展による攻め(顧客)と守り(本部機能)の業務変革
③ 5年後、10年後、20年後を見据えた長期的な組織体制の構築
■ホテル事業戦略
① 需要動向を踏まえたアパホテルネットワークの展開~出店エリアの選択と集中
・ エリア特性を考慮した直営・FCの出店エリアマネジメント
・ FC拡大強化に向けた出店スキームの開発
・ アパ直のOTA化によるアパホテルネットワークの強化
・ 北米大都市圏におけるコーストホテルブランドの拡大
② 進化するアパホテルとしてのサービス品質の向上~ブランド統一品質の確立とホテル毎の個性の追求
・ アパホテル新会員制度の導入によるLTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の高い顧客の創出
・ 現場提案型の風土づくりによる、365日企画を絶えさせない「Much Better!APA HOTEL」
・ 地産地消をテーマに、地域No.1の朝食評価で選ばれるホテルづくり
・ 訪日外国人が安心して利用できる環境づくり(多言語対応の標準化等)
③ DX化推進による攻めと守りの業務変革~業界に先駆けたホテル運営の新たなスタンダードの構築「アパホテルはラボである」
・ デジタル技術を用いたスマートホテルの追求
・ AIを活用したネット管理やレベニューマネジメントの高度化
・ 蓄積された顧客情報を活用したマーケティング手法の確立
・ ノウハウや知的財産の収益化の推進
■住宅事業戦略
① 不動産事業
DX化推進による不動産流通事業の強化
② マンション管理事業
外部マンションの管理業務受託の拡大と専有部サービスの強化
③ 賃貸事業
人口動態を踏まえた戦略的リノベーションの実施
■経営基盤戦略
① 人材・組織
・ 多様な人材活用(グローバル人材、女性管理職及びホテル役責者、シニア人材等)
・ 段階的な幹部人材育成プログラムの導入と中途キャリア採用の強化
・ DX化推進による中央集約型の本部組織の組成と現場の業務効率化
② マーケティング
・ デジタルマーケティングの強化とメリハリのある予算配分
③ 財務・資本
・ 新しい資金調達スキームの研究(格付取得、REIT組成等)
④ 環境対応
・ 創業来の環境への取り組みの再発信(APA快適・環境宣言)
・ 環境に配慮した事業活動の推進(ホテル運営・建築設計等)
・ 大規模災害発生時の対応の強化(顧客の安全性確保、行政への支援等)
■数値目標
① グループ全体
2027年11月期グループ連結売上高2,000億円・経常利益450億円
② ホテル事業
【2027年3月末】
アパホテルネットワーク客室数15万室
③ 住宅事業
【不動産事業】
2026年度(2026年1月-2026年12月) 流通契約件数370件・売上金額500百万円
【マンション管理事業】
2027年3月末 マンション管理戸数20,000戸
【賃貸事業】
2027年3月末 賃貸物件入居率90%の達成と維持、自社保有物件95%の達成と維持
【アパグループ】
アパホテルネットワークとして全国最大の695ホテル105,675室※(海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を展開している。2010年4月にスタートした「SUMMIT 5(頂上戦略)」を継承し、2022年4月より新たな5ヶ年計画「AIM5 ~APA Innovative Movement」を始動。アフターコロナにおけるニーズの変化やDX化の波を捉えながら、国内で圧倒的なNo.1ホテルチェーンとなるべく、2027年3月末までにアパホテルネットワークとして15万室展開を目指す。 ※建築・設計中含む