ホテル事業、マンション開発のアパグループ(東京都港区赤坂、元谷外志雄代表)は2日、元谷一志元専務の代表取締役社長就任パーティーをアパホテル東京潮見駅前で開いた。森喜朗元首相、清水喜彦三井住友銀行副頭取、外山衆司産経新聞社専務など政財界から約1300人が出席。サウジアラビア、インドなど約30カ国の大使・公使らも招かれた。
アパグループという名称は、アパホテル(元谷芙美子社長)などのグループ各社を束ねる総称としてこれまで使ってきたが、法人格を持たなかったため、グループ会社の1社であるアパ都市計画の社名を5月10日にアパグループに変更。同日、元谷外志雄アパグループ代表と元谷芙美子アパホテル社長の長男である元谷一志専務が、社長に就任した。アパグループは、グループ各社の経営企画、管理、人事などの本部機能を統括する。
パーティーに先立ち開いた社長就任会見で一志氏は「総客室数を現在の3万室から10万室まで拡大し、日本一のホテルグループを目指す。その上で海外展開し、スターウッドグループなど世界のホテルチェーンに対抗できるような体制を構築したい」と抱負を語った。
元谷 一志氏(もとや・いっし)41歳。石川県出身。95年学習院大学経済学部卒、住友銀行入行。99年アパホテル常務。04年アパグループ専務兼最高財務責任者兼経営企画本部長兼人事部長。12年5月アパグループ代表取締役社長。
元谷社長(右)と元谷代表