総合都市開発のアパグループ(元谷外志雄代表)は11日、アパホテル池袋駅北口(東京都豊島区、171室)を開業した。ザ・リッツカールトンやコンラッド東京、フォーシズンズホテルなどの高級ホテルで主に使われている米シーリー社のベッドマットレスを全室に採用。標準客室にシャープ社の薄型液晶テレビ「アクオス」の32型を装備するなど、快適性を追求した。
客室料金はサービス料、消費税込みで、シングルが1万2千円、ダブルが1万6千円、デラックスツインが2万4千円。
エコにも配慮。客室や共用廊下、ロビーなどにLED照明を導入。客室冷蔵庫はオン・オフのスイッチ付きを設置した。また、一定量で水が止まる節水シャワーを備えた独自開発の「アパホテルオリジナルユニットバス」により、従来比で約20%の節水を可能にしたという。
同日開いた開業記念式典には、デヴィ夫人も出席。元谷代表、元谷芙美子アパホテル社長とともにテープカットを行った。
式典に先立ち開いた記者会見で元谷代表は、アパホテルが東日本大震災で受けた影響について「東北地方で展開する5つのホテルが被害を受けた。また幕張メッセでの展示会・イベントの自粛、インバウンド観光客減、東京ディズニーリゾートの休業で、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張の宿泊客が通常の毎日2千人から10分の1程度に激減している」とした上で「建物の被害額に、各ホテルでの予約減少を加算すると30〜40億円の損害額になりそうだが、この主要因は風評被害。民主党政権の情報発信力のなさが、観光業界全体に風評被害をもたらしている」と述べた。
開業記念のテープカット