長野県諏訪市の観光関係者らが13日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、夏のイベントなどをアピールした。大規模トライアスロンや花火大会、マラソン大会など目白押しで、観光復活の期待もかかる。
訪れたのは諏訪観光協会会長の佐久秀幸氏、諏訪湖温泉旅館協同組合理事長の伊東克幸氏、市経済部観光課長の寺島和雄氏ら5人。
諏訪大社で6年に一度開かれる「御柱祭」も無事終わり、佐久会長は「今夏に向けいいスタートが切れそうだ」とホッとした表情。4月の「山出し」はコロナ禍の影響でトレーラーでの運搬となり、「1200年以上の歴史の中で初めて」という話題もあった。
6月25日には諏訪市や岡谷市など6市町村を舞台にした初めての大規模トライアスロン大会(スワコエイトピークスミドルトライアスロン2022大会)が開催され、10月23日予定の「諏訪湖マラソン」も開催準備が進む。諏訪でのスポーツツーリズム推進に向け、大きな節目となりそうだ。
国内屈指の規模を誇り、夏の諏訪の夜を彩る「諏訪湖祭湖上花火」は8月1~15日に開催。「ザ・レガシー」と銘打ち、大会コンセプトは「未来へつなげる諏訪湖祭の心意気」とした。期間中は毎日午後8時半から10分間、約500発の花火を打ち上げる。
このほか、7月24~31日、8月16~27日には「諏訪湖サマーナイト花火」も開催。ただ、毎年9月第1土曜日に行う「全国新作花火競技大会」は中止となった。
観光協会が指定管理者となっている「長野県霧ヶ峰自然保護センター」が4月29日、リニューアルオープン。展望デッキを新たに設けたほか、交流スペースの改修や展示物の見直しなどを行い、霧ヶ峰の魅力を体験できる施設となった。11月15日まで開館する。
市は先ごろ、「観光グランドデザイン」を作成。「“SUWAらしい”があふれる観光地~自然・伝統文化・人が根付く、オンリーワンの場所へ~」を基本理念に、(1)地域資源を最大限に生かした“SUWAらしさ”の創出(2)“SUWAらしさ”の発信と戦略的なプロモーションの強化―など四つのビジョンを掲げており、観光業界もどう役割を果たしていくのか、実行力が問われている。
夏のイベントなどを紹介(左から2人目が
伊東理事長、3人目が佐久会長)