ウィラーはKADOKAWA子会社のクールジャパントラベルに出資する。8日、KADOKAWA側が発表した概要は以下の通り。
株式会社KADOKAWA(東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹 以下KADOKAWA)は、来る2020年の「ところざわサクラタウン」(仮称)開業に向け、WILLER株式会社(大阪府大阪市、代表取締役:村瀨茂高 以下WILLER)との間で、移動とカルチャーの融合を目的とした提携を開始いたします。本提携における具体的な取り組みとして、当社連結子会社である株式会社角川アスキー総合研究所(東京都文京区、代表取締役社長:角川歴彦)は、同社子会社である株式会社クールジャパントラベル(東京都文京区、代表取締役社長:福田正)へのWILLERによる出資に本日付で合意いたしました。当社が持つコンテンツの価値とWILLERが持つ付加価値交通の創出力を組み合わせることで、インバウンド顧客を中心に、今までにないエンタテインメント性の高い二次交通網を活用した特別な旅行体験を提供していくことを目指します。
■「ところざわサクラタウン」ゲートウェイ構想
当社と所沢市が共同で推進する「COOL JAPAN FOREST構想」。その中核をなす2020年に所沢市に開業予定の「ところざわサクラタウン」(仮称)を日本のコンテンツツーリズムにおける広域観光のゲートウェイとすべく、各主要空港、各エリアのアニメ聖地および観光地との路線網を両社で構築。「ところざわサクラタウン」の理念のひとつである“行動する文化”の実現を目指します。
■アニメツーリズム商品の共同開発
株式会社クールジャパントラベルを中心に、アニメ作品の魅力を形にし、聖地での特別体験を提供する旅行商品(作品公式ツアーなど)を企画・販売して参ります。また、WILLERが持つ車両・移動サービス開発力を生かして、移動しながらコンテンツの魅力を楽しめる「エンタテインメント体験型交通」を創出していく予定です。
■両社の資産を合わせて移動をエンタテインメントに
当社が保有する数多くのコンテンツおよびクロスメディア展開のノウハウ、Walkerブランド媒体を中心とした地域情報データベース、海外拠点ネットワークなどと、WILLERが保有する国内外の路線網や優良な顧客基盤を組み合わせ、旅行における移動を単なる移動で終わらせないための各種サービスを開発予定です。移動とエンタテインメントと観光情報を組み合わせたサービスや、インバウンド顧客の会員化による移動サービスの充実、イベント型交通の企画など、新しい「移動の価値」を両社で生み出してまいります。
■出資の内容
株式会社クールジャパントラベルが以下の要領で第三者割当増資を行います。
【発行株式数】2,800株
【発行価額】1株あたり金50,000円
【発行価額の合計】1億4,000万円
【払込期日】平成29年6月30日
【割当先と割当株式数】
株式会社角川アスキー総合研究所:2,000株
WILLER株式会社:800株
■株式会社クールジャパントラベル 会社概要
【商号】株式会社クールジャパントラベル
【所在地】東京都文京区西片1-17-8
【代表者】代表取締役社長 福田正
【事業内容】旅行企画および旅行業法に基づく旅行業ほか
【資本金】1,800万円
【設立年月日】平成29年2月24日
【株主と持株比率】株式会社角川アスキー総合研究所(100%)
※増資後の資本金および株主とその持株比率は以下の通りです。
【増資後の資本金】8,800万円
【増資後の株主と持株比率】
株式会社角川アスキー総合研究所(75%)
WILLER株式会社(25%)
■WILLER株式会社 会社概要
【商号】WILLER株式会社
【所在地】大阪府大阪市北区大淀中 1-1-88
【代表者】代表取締役 村瀨茂高
【事業内容】移動マーケティング事業
【設立年月日】平成17年6月9日