第1回国際ウェルネスツーリズムEXPOが5月10~12日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。観光庁観光地域振興部観光資源課の富田建蔵課長が「観光庁が推進するウェルネス~ワーケーションの意義と効果~」と題して講演した。
観光庁観光資源課の富田課長は、政府が3月31日に閣議決定した新たな観光立国推進基本計画で、目指す2025年の姿を「活力に満ちた地域社会の実現に向け、地域の社会・経済に好循環を生む『持続可能な観光地域づくり』が全国各地で進められ、観光の質の向上、観光産業の収益力・生産性の向上、交流人口・関係人口の拡大がコロナ前より進んだ形で観光が復活している」と記されていることを説明。国内交流拡大戦略として「国内需要喚起」「ワーケーション、第2のふるさとづくり」「国内旅行需要の平準化」の三つを挙げた。
ワーケーション推進にあたっての課題として、企業側には「導入プロセスの理解不足(社内規定の整備)」「意義や効果に対する経営者層の理解不足」などが、地域側には「プログラム造成やコーディネートを行う人材の不足」「地域内関係者の連携体制(合意形成)」「ワーク環境の整備(ワークスペース、Wi―Fi等)」「宿泊施設の不足」などがあると指摘した。
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