さっぽろ雪まつり PRイベントも
2月4~11日に開催された「さっぽろ雪まつり」(札幌市)の大通会場では、4月に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」を紹介する大雪像が作られ、さまざまなイベントが行われた。
大雪像は、陸上自衛隊雪まつり協力団が郊外からダンプカー500台で雪を運び込んで制作した。中央に村の守り神とされる「シマフクロウ」が大きく翼を広げ、右手にウポポイの中核施設となる国立アイヌ民族博物館、左手にアイヌ民族が交易、漁労などに使った舟「イタオマチプ」を設置。両翼にアイヌ文様を彫り込んだ祈りの道具「イクパスイ」を配したデザインで、高さ約15メートル、幅約21メートル、奥行き約15メートルという巨大なもの。
8日夜には、大雪像の舞台で道や関係団体によるウポポイのPRイベントが開かれた。アイヌ古式舞踊の披露やウポポイのPRアンバサダーを務める北海道出身の俳優宇梶剛士さんとAKB48のメンバー坂口渚沙さんによるトークショーが行われ、鈴木直道知事も登壇してあいさつ。4月に開業するウポポイに足を運んでと呼び掛けた。
大雪像には、会期中、アイヌ神話をテーマとした映像を投影するプロジェクションマッピングが行われ、観光客や市民は純白の大雪像に浮かび上がる美しい世界を楽しんだ。
舞台であいさつする(左から)坂口さん、鈴木知事、宇梶さん