エクスペディア・グループは9日、パートナーカンファレンス「explore ’20」を米国ワシントン州シアトルで開
2020年12月9日にシアトル (ワシントン州)で開催されたパートナーカンファレンス「explore ’20」にて、世界最大級のオンライン旅行会社エクスペディア・グループは、旅行業界の回復と発展を促進するため、技術革新に継続して注力することを発表しました。また、エクスペディア・グループは旅行者が再び安心して旅行ができるように、予約変更やキャンセルへの柔軟な対応や、安全衛生、適切な情報提供など、重要な分野において変化した旅行者ニーズへの対応を、世界中の旅行業界関係者に対して呼びかけています。
アメリカン航空、Amigo Tours、エイビス・バジェット・グループ、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ (IHG)、プリンセス・クルーズなど、旅行業界の様々な企業からゲストスピーカーを迎え、データを活用したテクノロジーが、新型コロナウイルスの感染拡大による課題や機会にどのように活用でき、旅行パートナーの取り組みの有効性や効率性を高め、早急な回復をサポートできるかについて事例を交えて紹介しました。
エクスペディア・グループのトラベル・パートナーズ・グループプレジデント、シリル・ランクは「旅行業界は、多種多様の企業で成り立っています。協力して取り組むことで引き続き、世界中の人々に旅への希望をもたらします。」と語ります。「今年は技術革新が重要な役割を担い、来年以降も効率的かつ持続性のあるトラベルエコシステムの構築への鍵を握ります」
旅行パートナーのためのデータおよびテクノロジー
エクスペディア・グループ独自開発のデータおよびテクノロジーを活用することで、旅行パートナー各社はすばやく旅行者の関心を集め、旅行予約動向が把握できるほか、独自の強みを適切な旅行者層にアピールすることが可能になります。
- Rev+ Insights API : エクスペディア・グループの新しい API は、エクスペディア・グループの全サイトにおいて、パートナー施設がより主導的に収益管理を行えるテクノロジーを提供します。もはや過去のデータを参考にできない現在のような状況下でも、リアルタイムデータの提供により、業務を効率化し、優れた意思決定を後押しします。Rev+ Insights API は、2021 年にはより多くのチャネルマネージャーのシステムに搭載される予定です。
- 販売プログラムの最適化: エクスペディア・グループは、今年 8 月に販売プログラムを最適化し、中規模・大規模の宿泊パートナーに提供を開始しました。これにより、パートナー施設各社は新たな B2B 需要を取り込み、世界中の旅行業者に対して B2B 向けの料金、在庫、コンテンツをより柔軟に提供できるようになりました。これまでに、Highgate や Club Quarters などの複数のパートナー施設がこのプログラムを利用しています。
- 登録続きの簡略化 : エクスペディア・グループは、バケーションレンタルの物件管理会社向けに「物件を追加」機能を開発しました。この機能により、管理画面 (Expedia Group Partner Central) 内で複数の物件をすばやく簡単に登録できるようになり、導入手続きが大幅に簡略化されました。
- クルーズ業者向けの取り組み : エクスペディア・グループは、旅行者、パートナー、販売チャネルにとってのクルーズ関連の体験を向上させるため、オムニチャネル戦略を開始しました。これにより予約手続きを効率化し、クルーズ業者への送客増を目指します。1つのプラットフォームに統合し、旅行会社向けの新たなテクノロジーを開発することで、フランチャイズの店舗及びお客様向けのウェブサイトは、クルーズをはじめとした豊富な在庫へのアクセスが可能になるほか、様々なメリットを提供できるようになります。
柔軟な対応や安全衛生などの旅行者ニーズへの対応
予約変更やキャンセルへの柔軟な対応と安全衛生を提供することは、今後の旅行者にとって重要な条件となります。エクスペディア・グループは、旅行者に安心感を与え、予約後の煩雑なやりとりを減らすことを目指し、新たな対応方法について明確に伝えるための新機能を搭載しました。
- 予約変更やキャンセルへの柔軟な対応: 予約が柔軟に変更できることを求めている旅行者は、手数料なしで予約の変更が可能な航空会社と宿泊施設をすばやく特定したいと考えます。エクスペディア・グループは、検索結果ページで確認できるように航空券には「変更手数料なし」バッジを表示し、宿泊施設の検索結果ページには「キャンセル料無料」の絞り込み条件を追加しました。
- レンタカーの非接触テクノロジー : 新型コロナウイルスの影響により、旅行の方法は変化し、旅行業界全体でデジタル化と自動化が進みました。エクスペディア・グループは、レンタカーに関する旅行者向けのサービスの向上とソーシャルディスタンスの徹底を可能にするため、新機能「オンライン チェックイン」および「スキップ ザ カウンター (カウンター手続き不要)」の提供を開始しました。「オンライン チェックイン」機能は、アラモ、エイビス、バジェット、シクストをはじめとしたレンタカー業者15社で利用可能です。
- 安全衛生対策評価の強化 : エクスペディア・グループは、安全衛生対策に関する透明性を向上させ、すべての業種のパートナーが安全衛生対策を簡単に掲載ページで公開できるようにしました。飛行機の利用者にとって、安全衛生情報は、エクスペディア・グループのサイトで最も利用されている「直行便」の絞り込み条件と同じくらい重要です。また、安全衛生情報が明記されている掲載ページは、旅行者からの興味関心が高まったこともわかっています。
旅行者体験を向上させるための取り組み
エクスペディア・グループのテクノロジーと簡略化された手続きの活用により、旅行業者は業務効率を高め、旅行者の満足度を高められるような、素晴らしい体験を提供することに集中していただけます。
- クルーズ予約サービスの1本化 : エクスペディア・グループのクルーズ部門は、社内のすべての販売チャネルを 1 つのプラットフォームに統合し、旅行者がクルーズに関する豊富な旅行商品の中から自分自身で、またはエージェントと一緒に商品を予約できるようにしました。さらに旅行者は、エクスペディア・グループが抱える豊富な航空券、宿泊施設、レンタカーなど陸路移動手段、現地ツアーの予約も可能になり、旅行に必要なものをすべて予約できるようになりました。
- 航空券のグレードアップオプション: これまで、グレードアップオプションは旅行者が航空券を選択した後に表示されていました。エクスペディア・グループは、旅行者が簡単に料金を比較し、希望条件に合った航空券を選択できるよう、検索結果に航空券のオプションを表示する調査を実施しました。この機能は旅行者から高く評価され、グレードアップの総予約数は前年比237%増となりました (2019年のエクスペディア・グループのグレードアップ予約との比較)。
- 現地ツアーの露出度を向上: エクスペディア・グループは、旅行者への現地ツアーの露出度を高め、エクスペディア・グループの各ブランドサイトにおいて販売を増加させました。大規模かつ世界規模のトラベルエコシステムを活用し、エクスペディア・グループは旅行者と現地ツアーの提供業者をつなげ、現地ツアーを含むすべての旅行商品をスムーズに予約できるようにしました。
「explore ’20」のオンデマンド視聴
オンライン開催の「explore ’20」は 12 月 10 日 (木) にも行われ、旅行業界の先導者として知られる Rick Steves 氏と Gloria Guevara 氏 (世界旅行ツーリズム協議会 President 兼 CEO) が登壇しました。「explore ’20」のオンデマンド動画は、12 月 14 日から 2020 年末まで http://www.exploreexpediagroup.com/でご覧いただけます。