鶴雅リゾート(大西雅之社長)は、北海道洞爺湖温泉に新ホテル「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌(ひかりのうた)」=写真は完成パース=を28日に開業する。2018年に既存の宿泊施設を取得して増改築。湖畔から400メートルほど入った場所で、目の前に広がる洞爺湖や羊蹄山などを一望する景観を生かし、エコで高級感を感じるリゾートとして国内外からの観光客を受け入れる。
建物は3階建てと、一部4階建ての鉄筋コンクリート造りで、客室数は48室。同館は、北海道電力参画のもと、年間の1次エネルギーの消費量削減率を50%以上とするZEB Ready(ゼブレディ)を達成する「環境配慮型ホテル」である点が大きな特徴。高効率のヒートポンプによる空調、給湯システムや、高機能の断熱材や窓などを導入し、脱炭素化にも配慮している。
敷地は約4万平方メートル。庭には築山を設け、利用者が木々や花々の間の散策を楽しめるようにした。
同リゾートのホテルづくりのコンセプトは、「地域の風土と文化を生かす」。ロビーやラウンジには、北海道産木材をふんだんに使った温もりある造りのデザインを取り入れた。
客室は、温泉露天風呂付きの洋室(48~61平方メートル)、和洋室(同)を中心に、特別室のプレミアムスイート(122平方メートル)、通常タイプのスタンダードツイン(43平方メートル)などで構成。地域文化を表現したコンセプトルームや愛犬と過ごせる「ワンちゃんルーム」なども用意している。
3階には、サウナ付きの温泉大浴場を整え、レストランは、和食、フレンチ、鉄板焼きの3カ所。厳選した地元産の魚介や野菜、肉類を料理長こだわりのメニューで提供する。朝食はハーフビュッフェスタイルを予定している。
同館の鎌田清隆支配人は、開業に向け、「北海道を代表するリゾートエリアである洞爺湖の自然や文化に触れ、ゆっくり滞在していただけるよう、心を込めてお迎えしたい」話す。
1人当たりの料金は4万700円(1室2人利用時、消費税込み)から24万2千円(同)まで。
同社が北海道内で設置、運営する宿泊施設は同施設で14カ所目となる。