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(写真右から)髙野、三島、宮本、ダイクス、牧野の各氏
オンライン旅行業界の国際会議「WIT Japan2018」が6月29日、東京都目黒区のウェスティンホテル東京で開催された。約500人が参加した。
日本ブランドと国際ブランド双方のOTA、メタサーチのトップの意見を聞き、オンライン旅行業界の方向性を探るセッション「Best of Both Worlds・An OTA Exchange」には、楽天トラベル事業長の髙野芳行氏、JTBWeb販売部戦略統括部長の三島健氏、リクルートライフスタイル執行役員旅行領域担当(じゃらん)の宮本賢一郎氏、エクスペディアホールディングス社長のマイケル・ダイクス氏、トリップアドバイザー社長の牧野友衛氏の5人が登壇した。
司会進行は、WIT Japan実行責任者の柴田啓氏(ベンチャーリパブリック社長:旅行比較サイト トラベルジェイピー運営)とWIT創始者のイェオ・シュウ・フーン氏が担当。司会進行役からの質問に対して、各氏が順番に回答していくという形式でセッションを展開した。
◇ ◇
――(柴田)世界でOTAの成長が鈍化している。ブッキングドットコムの成長率は14年31%、15年25%、16年23%、17年18%。飛ぶ鳥落とす勢いだった中国のシートリップの成長率は15年第4四半期50%、16年同76%、17年同26%といった具合だ。日本のOTA各社の昨年の成長率を聞きたい。
髙野「0~10%」
三島「0~10%」
宮本「0~10%」
――今年の成長率の見込みはどうか。
髙野「10~20%」
三島「国内旅行は0~10%、インバウンドは10~20%」
宮本「0~10%」
――サイトの新ユーザーはどこから流入してきているのか。トラフィックの源は何か。
髙野「楽天市場など楽天グループ内の他サービスからの流入が一番多い」
三島「モバイルからの利用が増えている」
宮本「検索エンジン経由が一番多い」
――検索エンジンからの流入は前年対比で増えているか。
髙野「増えている」
三島「変わらない」
宮本「増えている」
――(イェオ)日本でどの程度の成長を考えているか。
ダイクス「現在、30%以上の成長をしている。急速に伸びている」
牧野「国内で50%、インバウンドで26%の成長を想定している」
――アジア太平洋地域の宿泊予約のシェアは、17年がホテルサイト54%、OTA経由46%だった。5年後はどうなると思うか。
ダイクス「日本でOTAがまだまだ浸透しておらず、現在は38%程度。あと3年ぐらいで世界レベルの50%まで伸びると思う」
牧野「ダイクス氏と同じ意見だ」
(写真右から)髙野、三島、宮本、ダイクス、牧野の各氏
↑ WIT JAPAN 2018 (1) ダイクス氏&牧野氏、英語発言部分の同時通訳音声です。