カタログ通販大手のベルーナ(埼玉県上尾市)は4日、東京都中央区にある東京本部でプロパティ・ホテル事業説明会を開催した。冒頭、登壇した代表取締役社長の安野清氏はプロパティ・ホテル事業を成長事業と位置づけ、今後さらなる収益性の拡大を図ると語った。
同社は主力のアパレル・雑貨事業のほか、プロパティ・ホテル事業、グルメ事業、呉服関連事業、データベース事業など、事業の多角化を推進している。これらのうち、プロパティ・ホテル事業は2024年3月期で売上高320.1億円、営業利益42.6億円。25年3月期には売上高366億円、営業利益53.5億円を見込んでいる。
ホテル事業としては、25年に北海道で2施設の開業を予定。
4月に札幌市に開業予定の「SAPPORO HOTEL by GRANBEL(サッポロホテル バイ グランベル)」は札幌駅前に位置し、市街地で最大級となる全605室のプレミアムクラスの大型ホテルだ。札幌市は将来的に新幹線開通が予定されており、北海道を訪れる全ての訪問客の宿泊拠点となることを目指している。
7月に開業予定の「小樽グランベルホテル」は、北海道を代表する観光地である小樽運河へ徒歩圏内という好立地で、小樽の文化や歴史との調和をコンセプトとしたデザイナーズホテルとなる。
安野氏は今後も自社での開発やM&Aなどを通じて年間2施設の開業を行っていくなどと述べた。
安野清代表取締役社長(左)と安野洋執行役員開発企画本部長