月ごとの主要トピック
1月
■元日に能登半島地震発生
元日に発生した能登半島地震を受け、10日、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)が「令和6年能登半島地震における宿泊観光産業支援のお願い」と題する要望書を関係する国会議員に提出。18日、宿泊4団体が自民党観光産業振興議員連盟の緊急総会に出席し、「金融支援」など7項目の要望書を提出した。
■なりわい補助金を策定
政府は25日、能登半島地震からの復旧、復興を支援する施策集「被災者の生活となりわい支援のためのパッケージ」をまとめた。26日には支援策の財源として2023年度予算の予備費1553億円の支出を閣議決定した。
■「温泉文化」テーマに座談会
「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会と全旅連は31日、公開座談会を開催。「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向け、温泉旅館の経営者3氏らが日本の温泉文化の魅力や登録の意義を語った。
2月
■楽天トラベルアワードが決定
楽天は9日に開いた楽天トラベルアワード表彰式で、「富士河口湖温泉 富士山の見える温泉旅館 大池ホテル」等10軒に「ホテル&旅館・オブ・ザ・イヤー」を授与した。
■ホテレスに5万人超が来場
13~16日、旅館・ホテルやレストランなどホスピタリティとフード業界に向けた3商談展示会「第52回国際ホテル・レストラン・ショー」が開催。昨年を上回る約5万人が来場した。
■全旅連青年部が「宿フェス」
全旅連青年部は14、15日、東京ビッグサイトで旅のイベント「第2回宿観光旅博覧会・宿フェス」を開いた。全国47都道府県の青年部員を中心に、各地域が趣向を凝らしたブースを出展。約3万人が来場した。
■特定技能の受験機会拡大
宿泊業技能試験センターは、外国人就労の在留資格「特定技能」について、コンピューターを活用した試験方式「CBT」を2月26日~3月10日に初めて行った。受験者が日時や会場を選択できる随時型試験のため、受験機会が拡大する。
3月
■秘湯を守る会が50周年
設立50周年を迎えた日本秘湯を守る会が13日に記念式典を開催。若手経営者を交えたパネルディスカッションや、漫画「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリ氏の講演などが行われた。
■北陸新幹線延伸開業
16日、北陸新幹線の金沢(石川県)―敦賀(福井県)間が延伸開業した。延伸区間の各駅では記念セレモニーやイベントが開かれ、終日多くの観光客、地元客らでにぎわった。同日、北陸4県(石川、新潟、富山、福井県)で旅行費用割引「北陸応援割」もスタートした。
■韓国が交流イベント開催
韓国文化体育観光部と韓国観光公社は22日、東京都内で「2024韓日観光交流の夕べ」を開いた。両国のさらなる観光交流促進へ、共に努力する姿勢を強調した。
4月
■大阪万博開催1年前イベント
13日、大阪・関西万博の開幕1年前イベントが都内で開かれた。会場サービスアテンドスタッフらのユニフォームを初披露した。
■鉄旅オブザイヤー授賞式
国内の優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の結果発表と授賞式が17日に開かれた。最高位のグランプリは、日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」。同社のグランプリ受賞は2年連続。
5月
■西のGルート設立
17日、西日本が一丸となって欧米豪からの観光客を呼び込もうという「西のゴールデンルートアライアンス」の設立総会が開かれ、福岡市の高島宗一郎市長が会長に就任した。
■「温泉文化」署名呼び掛け
「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会は24日に開いた総会で、「署名100万筆を力に登録を」と、28年の登録実現に向け強い意欲を示した。
6月
■全旅連が札幌で全国大会
全旅連は19日、札幌市内で第102回全国大会を開いた。「観光立国の推進に向けて行動する」などの大会宣言と、15項目からなる決議を全会一致で採択した。
■園芸博が開幕千日前イベント
27年に神奈川県横浜市で行われる「国際園芸博覧会」が22日、開幕千日前を迎え、同博覧会協会が記者発表会を開いた。公募していた公式キャラクターの名前が「トゥンクトゥンク」に決まった。
7月
■和歌山の世界遺産20周年
和歌山県の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が7日に登録20周年を迎えた。「聖地リゾート!和歌山」をキャッチコピーに、JR西日本、日本旅行などと各種プロモーションを順次展開。PRイベントや観光列車「WEST EXPRESS銀河」の運転などを行った。
■道後温泉本館が営業再開
道後温泉(愛媛県松山市)のシンボル「道後温泉本館」が11日、約5年半の保存修理工事を終え全館で営業を再開した。10日に同館正面玄関前で開いた記念式典では、野志克仁松山市長ら関係者があいさつとテープカットを行った。
■佐渡島の金山が世界遺産に
新潟県の「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録が27日に決まった。県の花角英世知事は「四半世紀にわたり登録実現を目指して活動を続けてこられた全ての皆さまに感謝を申し上げる」と語った。
8月
■南海トラフ地震臨時情報発表
8日、宮崎県・日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表。夏休み・お盆休みの真っただ中の観光産業に大影響を及ぼした。
■二大温泉地で感謝祭
8月上旬、草津温泉(群馬県草津町)と下呂温泉(岐阜県下呂市)で温泉感謝祭が開催された。草津温泉では温泉女神が降臨、女子中学生扮する巫女と共に温泉街を巡った。下呂温泉は「下呂温泉まつり」の一環として開催し、今年で76回目。恒例の「参進行列」などが行われた。
9月
■日中韓観光大臣会合開催
11日、日中韓の観光関係閣僚が3国間の観光交流の拡大と協力などを話し合う日中韓観光大臣会合が11日、神戸市内で開かれた。3国間の交流人口について、来年までにコロナ禍前水準である3千万人を回復するよう連携・協力するほか、30年までに交流人口4千万人を達成するべく相互に努力することなどに合意した。
■被災地で記録的大雨
石川県能登地方で21日から前線や低気圧の影響で記録的な大雨となり、被災地では河川の氾濫や土砂崩れなどが発生した。
■ツーリズムEXPOが東京で
”世界最大級の旅の祭典”ツーリズムEXPOジャパン2024が26~29日に東京ビッグサイトで開かれた。東京開催は2年ぶりで、18万2900人が来場した。
■第28代総裁に石破氏
27日に行われた自民党総裁選挙で、石破茂・元幹事長が第28代総裁に選出された。10月4日の所信表明演説では、観光に関して「地方創生」の政策を語る中で、インバウンドを通じた地方活性化、観光産業の高付加価値化を推進する考えを示した。
10月
■観光列車「はなあかり」運行
JR西日本は5日から、観光列車「はなあかり」の運行を敦賀―城崎温泉間で開始した。小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線、山陰線を経由し、約5時間かけて同区間を結ぶ。
■関西万博開催まであと半年
大阪・関西万博の開幕まで残り半年となった13日、東京と大阪でイベントを開いた。東京では「来場日時や予約キックオフイベント」が開催され、主催する博覧会協会の十倉雅和会長らが来場日時開始をアピールした。
■旅館・ホテルから40人が表彰
25日、厚生労働省と全国生活衛生同業組合中央会は「令和6年度生活衛生功労者表彰式」を開催。旅館・ホテルからは大臣表彰19人、理事長表彰21人計40人が受賞した。
11月
■和倉温泉で復興市
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の和倉温泉で3日、「和倉復興めぐる市」が行われた。各旅館で使われなくなった食器をはじめ、さまざまな備品を廉価で販売。多くの来場者でにぎわった。
■インバウンド3千万人突破
日本政府観光局が20日に発表した推計値によると、2024年1~10月累計の訪日外国人旅行者数は、過去最速で3千万人を突破し、3019万人となった。10月は331万人で、1カ月当たりで過去最高を記録。訪日外国人旅行者数の過去最高は19年の3188万人だが、この記録を上回るのは確実。
12月
■伝統的酒造りがユネスコ登録
日本時間5日、日本酒や本格焼酎、泡盛などの「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。国内では「歌舞伎」「和紙」「風流踊」などに続く23件目。
■草津温泉22年連続1位
16日、観光経済新聞社主催の「第38回にっぽんの温泉100選」が決まった。1位は22年連続で草津温泉(群馬県)、2位は道後温泉(愛媛県)、3位は下呂温泉(岐阜県)。
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