奈良県信用保証協会(松谷幸和会長)は、老舗事業者「菊岡漢方薬局」の経営改善と事業承継支援に取り組む。同社は観光客が多く訪れる奈良市「ならまち」に立地。元暦元年(1184年)の創業で、現在は菊岡泰政(67)さんが24代目店主を務める。
同社が抱えていた経営課題の一つが「顧客層の高齢化による売り上げ減少」。漢方薬の利用はリピーターが多く、観光客の来店が常連客のきっかけになっていた。それがコロナ禍で無くなった。もう一つの課題は「事業承継」。菊岡社長の息子の菊岡信政(42)さんは「いずれは自分が店を継ぐ」という思いでいたが、近年は別の仕事をしていた。【記事提供:ニッキン】
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