文化財を生かしたデザインが好評価
カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区)が運営するカンデオホテルズ京都烏丸六角(京都市中京区)はこのほど、International Award Associate(IAA)が主催する国際デザインアワード「MUSE Design Awards 2022」で金賞を受賞した。
同館は地上10階建てで、客室数は106室。京都市登録有形文化財の旧伴家住宅を生かし、現代の生活に合わせてリデザインされたレセプション棟と最先端の設備を備えた宿泊棟で構成されている。「貴重な伝統建築を保存・修復し、ホテルとして新たな価値を与えたい」との同社の思いを形にするため、デザインメーカー、GARDE(東京都港区)監修のもと専門知識と現代の技術を駆使し、リノベーションを施した。
MUSE Design Awardsは、クリエイティブとデザインのプロフェッショナルを顕彰するために2015年に設立された賞で、2022年は世界中から6千件超の募集があった。同館は伝統と現代をつなぐ独特のデザインが評価され、インテリアデザインカテゴリーの「Historic Restoration(歴史的な修復)」部門で金賞を受賞した。同館についてGARDEは「歴史的な魅力ある空間や部材を生かしながら、バーやラウンジ、ライブラリー、サウナ付きスカイスパを新設することで、他のホテルにはない新しい価値ある空間をデザインした」と述べている。
ホテルの外観