マカオで三つのリゾートを展開するギャラクシー・エンターテインメント・グループのフランシス・ルイ副会長が来日し、11月20日に「日本戦略のビジョン」について会見を開き、日本でのIR(統合リゾート)参入に改めて強い意欲を示した。
ルイ副会長は、大阪府・市、横浜市、苫小牧市(北海道)、北海道、愛知県、和歌山県、長崎県に対して、「IRに関する情報提供依頼に対する調査票(RFI)」を提出済みと発表。IR参入に当たっては「地域との共生を最重要視している」と語った。RFI(Request for Information)は、実際の提案書の前段階に実施される調査提供依頼に基づく調査票のこと。
同社は、モナコ公国の象徴的な高級ホテルやリゾートを所有運営するモンテカルロSBMと2015年7月に提携し、戦略的投資を行っており、アジアだけでなく、欧米の富裕層の誘客ノウハウも持つことを強みとしている。
大阪万博の25年開催が11月24日に決定したことを受けてルイ会長は同日、次のような声明を発表した。「当社は、持続可能な社会・経済システムの構築という大阪万博のテーマに賛同しており、大阪のIR開発もこの目標に準ずるものとなるだろう。大阪は非常に多彩な魅力と活力にあふれた都市であり、ギャラクシー・エンターテインメント・グループでは長期的な展望に立って、IR開発を目指していきたい。IRはスマートシティの創造、雇用創出、大阪の地域経済や人々の暮らしの発展に寄与することだろう」。
ルイ副会長