クラブツーリズムは1日、シニア層向け雑誌発行・通販事業のいきいき(東京都新宿区神楽坂、資本金5億2万5千円、従業員数211人)の第三者割当増資を引き受けて2億円を出資、株式の19.99%を取得した。
いきいきは定期購読者数19万人のシニア向け雑誌「いきいき」を発行。各種通販事業、旅行業も行っている。シニア向け旅行が中心のクラツーは、同社への出資で新たなシニア顧客層の開拓と事業領域の深耕拡大を図る。
いきいきの旧社名は89年設立のユーリーグ。主に50歳以上の女性を対象とした生き方・暮らし方の情報誌「いきいき」や単行本などの発行、情報誌上での通信販売などを手がけ、07年3月期には売上高166億4300万円を計上していた。
その後の事業環境の悪化で今年3月30日、約65億の負債を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請。投資会社、J—STAR(東京都港区)が管理・運営するJ—STAR1号投資事業有限責任組合が、いきいきを設立し、旧ユーリーグの事業を譲り受けた。その上で今回の第3割当増資を実施、クラツーが一部を引き受けた。
大株主の持ち株比率は、J—STAR1号投資事業有限責任組合59.25%、クラブツーリズム19.99%、Pacific Minato L.P、19.75%。
いきいきの役員には、花田久于クラブツーリズム取締役が取締役に、吉田満クラブツーリズム監査役が監査役にそれぞれ就任している。