クラブツーリズムは2日、女性限定の新ブランド「旅するしあわせ。fufufu(ふふふ)」の発表会を東京都新宿区のクラブツーリズム本社で開催した。社内650人の女性スタッフが女性向けの商品を企画開発するほか、fufufu専用バス「ボヌール号」を運行する。目標参加人数は3万人。シニア中心という利用イメージを払拭(ふっしょく)し、女性、若年層の新規顧客層の獲得を目指す。
発表会では冒頭、クラブツーリズムの村上さちえ執行役員バス旅行部長が「女性限定の旅はお客さまの声から誕生した。ただ女性が参加するだけのツアーから、テーマを持った新しい女性の旅を提案する」とあいさつ。女性社員1400人の力を結集し、新ブランドを構築する。
fufufuは、笑い声、幸福感、喜びを意味。ツアーは、30~50代の大人の女性を主なターゲットに、登山やカメラ講習など体験ツアーや秘境、リゾートなど海外ツアーなどを企画する。
同ブランド専用のボヌール号は、「カフェのように寛げるバス」をコンセプトに、女性スタッフ、女性デザイナーがデザインを考案。社内にはカフェスペース(ツアー中に1杯ずつコーヒーサービス)、Wⅰ―Fⅰ、化粧台トイレ、USBコンセントを配備するほか、レンタル傘、女性用アメニティを用意する。正席は34席。車体は、スズランやヒマワリ、コスモスなど春夏秋冬の花をモチーフとしたデザイン。内装は白を基調として木目の床で温かみのある雰囲気を演出し、参加者の気持ちを盛り上げる。
同社はこれまで、女性向けツアーを年間約400本作り、約2万人を集客してきた。中でも1人参加の割合は高く、国内バスツアーが約50%、海外が約80%を占める。新ブランドでは女性目線を追求し、女性1人からでも参加しやすい企画を提案していく。
fufufu専用バス「ボヌール号」