クラブツーリズムは2月25日、宿泊予約サイトに参入すると発表した。新サイト名は「やどツー」(http://www.yado-t.com/)。3月24日に開設する。
初年度で取扱額9億5千万円、延べ利用者数10万人をめざす。開設時の予定参画施設数は1千軒。手数料率は8%とする。将来的にはツアー向けに大量仕入れした客室を同サイトで売り切る仕組みも構築する。
新サイトは、トランスネットの運営する客室在庫一元管理システム「ROOMBANK(ルームバンク)」とも連携。宿泊施設がルームバンクに提供している客室も販売する。この場合、宿がトランスネットに支払う手数料9〜10%のうち7%をクラツーがルームバンクから受け取る。
KNTから分離独立したクラツーは、KNTやJTBのようなブロック方式による旅館・ホテルの客室在庫を持っていない。このためサイト立ち上げ当初はルームバンクから在庫の供給を受ける。ルームバンクの契約施設数約1800軒のうち、やどツー開設までに約1000軒からサイト掲載の了解を得る計画。
新サイトで販売開始する客室を安定確保したいクラツーと、知名度のあるエージェントと組んで客室在庫の販売率を上げたいトランスネットとの思惑が一致した。
クラツーの国内旅行協力会組織であるクラブツーリズムパートナーズ会の宿泊施設会員数は約1200軒。うち約450軒はルームバンクとも既に契約している。
新サイトの開設後、パートナーズ会員には、やどツーとの直接契約を呼びかけていく。直接契約の場合の手数料率は8%とする。