予約サイト一元管理ツール「らくじゃん」の開発、サポートなどを行うクリップスは12月1日、ホテルや旅館向けの競合価格分析ツール「ASYURUN(あしゅらん)プライスアナライザー」を発売する。
プライスアナライザーは、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」「一休.com」などの宿泊予約サイトを一般的な検索エンジンのように自動巡回。自社および、最大で15施設まで登録できる競合他社の商品情報を定期的に取得し、販売価格などをモニタリング、分析するもの。自社の最適な販売価格をタイムリーに意思決定できるので、「RevPAR(販売可能1室あたり収益)の向上が期待できる」と同社。
競合先ホテルが各宿泊予約サイトに提供する「プラン名」「宿泊料金」「商品数」などの商品情報は、グラフ形式または一覧表形式で宿泊日ごとに参照可能。競合先の最安料金、価格レンジ、価格分散などの販売状況をチェックし、自社の販売価格が最適かどうかを視覚的に把握できる。
「Google App Engine(クラウドサービス)」を利用するので、ホテル内のパソコンや通信インフラに負荷がかからず、処理速度も早い。出張先や自宅などでも利用できる。
自社の価格を変更する場合は別途、「らくじゃんを利用すれば利便性が向上する」と同社。将来的には、らくじゃんとプライスアナライザーを連動させる計画もある。
価格は、初期設定料が税込み1万2600円、月額利用料が同1万5750円。月額利用料には、クラウドやバージョンアップ、サポートなどの各種サービス料が含まれている。
この件についての問い合わせ先は、クリップス・東京オフィス(TEL03・5833・2444)。
プライスアナライザーの分析・レポート画面