日本外航客船協会は8日、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2016」のグランプリに、コスタクルーズ日本支社の「コスタビクトリア古都と城下町を巡る麗しの日本海と釜山」を選んだと発表した。受賞式は15日、東京・平河町の海運ビルで行う。
イヤーは9回目。同協会と日本旅行業協会の会員会社を対象に募集したところ、過去最高となる31点の応募、推薦があった。選考委員会での審査の結果、グランプリ1点、優秀賞3点、特別賞3点を決めた。
コスタクルーズの商品は1泊1万円からの低料金と短期クルーズ(5泊6日)が特徴。また、北陸新幹線が開業した金沢港からのレール&クルーズや、舞鶴港に無料駐車場を用意することで「ドライブ&クルーズ」というコンセプトによる乗りやすいクルーズを実現させた結果、新しい層の顧客を開拓し、3カ月で1万8千人を獲得したことが評価された。
優秀賞はJTB首都圏の「JTBクルーズ『碧彩季航(あおいろきこう)』」、郵船クルーズの「2016年日本一周グランドクルーズ」、グローバルユースビューローの「ウィーン・フィルと旅する地中海クルーズ」が受賞。
碧彩季航は、飛鳥Ⅱなど邦船3隻をチャーターし、1年の間に5本のクルーズを実施。「まさに日本を代表するクルーズ企画」と選考委。
季節感を五感で楽しめるようそれぞれのクルーズにその時期ならではの食やイベント、観光を盛り込み、独自色を打ち出していることや、ロング(10日間)、ミドル(6日間)、ショート(3日間)を設定することで新たな顧客獲得とリピーター化に努め、マーケットの拡大に寄与していることなどが高い評価を得たという。
特別賞は日韓5港湾都市連絡会、神戸港、TBSテレビの「マツコの知らない世界」が受賞した。