日本外航客船協会は、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2019」のグランプリ(国土交通大臣賞)にJTBの「JTBクルーズ2019年サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ」を選んだ。授賞式は12月18日、東京都内で行われた。
オブ・ザ・イヤーは12回目。19年は22点の応募・推薦があり、グランプリのほか、優秀賞3点、特別賞4点を選んだ。
グランプリを受賞したJTBの商品は、日本初のプレミアム外国客船の全船チャーターとして、「高品質でありながら、手の届く世界一周クルーズ」を実現。188万円から参加できる価格帯が受けてか、全国から20~90歳代の幅広い年齢層が参加した。「世界一周クルーズへの現実感を提供したことが高く評価された」という。
世界3大海域、2大運河通過、20カ国31寄港地を一つも抜港(予定していた港への寄港を取りやめること)することがなかった。
優秀賞は商船三井客船、JTB、瀬戸内国際芸術実行委員会、JR西日本、福武財団による「にっぽん丸による瀬戸内クルーズ」、日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす 日本海側 地方発着シリーズ」、郵船クルーズの「飛鳥Ⅱ ゴールデンウイーク サイパン・グアムクルーズ」に贈られた。
このうち、日本クルーズ客船の商品は、秋田、新潟、富山発着の地方在住者向けで、地方のクルーズマーケットの開拓に成功したことが評価された。