大分県湯平温泉の旅館山城屋(二宮謙児代表)は1日、イカなどの食材でニシキゴイを表現する佐伯市伝統の「佐伯寿司(ずし)」の提供を始めた。佐伯寿司の提供は「鯉の姿寿司」で有名な錦寿司(佐伯市、岩佐洋志代表)と連携して企画。インスタグラムなどSNS映えする握りの提供で、急増する外国人客を取り込む。
すしは、佐伯市日の出町の錦寿司が握り、急速冷凍して届ける。解凍後でも握りたてのような味わいと食感が楽しめる。鯉の姿寿司は、ドバイの日本領事館主催のレセプションパーティーで駐在員やドバイの王族たちをも驚かせた逸品で、佐伯寿司の代表作だ。
今回の連携は、インバウンド推進協議会OITAの広域連携事業として実現。3月27日には同旅館で試食会が開催され、参加者からは「まるで泳いでいるかのようなすしは、見た目だけでなく味もよい」と好評だった。
「インスタ映えするようなニシキゴイのすしは、見るのも楽しいし食べてもおいしい。観光資源になれば」と二宮代表。錦寿司の担当者は「由布市の宿泊施設で佐伯寿司を提供することでさらなる認知度アップを図りたい」と連携事業への期待を述べた。
鯉の姿寿司
試食会の様子