日本オートキャンプ協会が発行した「オートキャンプ白書2020」は、特別レポートとして新型コロナウイルス感染拡大の影響を取り上げている。
開放的なキャンプ場は「3密」になりにくいため、家族連れを中心に訪れる人も多かった。しかし、キャンプ場周辺では感染を心配する声があがり、「特に住宅地や老人ホームなどが近隣にあるキャンプ場ではそうした声が聞かれ、休業するところも出始めた」と白書はいう。
キャンプ場に対するアンケート調査によると、4月5日時点で通常営業しているところは57.9%あったが、緊急事態宣言の発令以降、4月24日の段階で14.8%、5月14日は9.7%となり、閉鎖するキャンプ場が増えていった。
白書は、今後について「キャンプ場は屋外で過ごすレジャーであることから、比較的安全で、ストレス解消など健康へのメリットも高い。ウィズコロナの中でもキャンプ需要が高まっていく」と予想。
そのためには、キャンプ場の感染予防対策の徹底、キャンパーの協力が不可欠で、「コロナ時代のオートキャンプを確立するために業界全体で工夫しながら、これからの状況に対応していくことが求められる」とした。