北原会長「一丸でV字回復へ」
日本旅館協会(北原茂樹会長、2486会員)の理事会が3月23日に東京都内で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う会員施設の経営悪化に配慮し、2020年度の本部会費を全額免除することを決めた。会費免除を盛り込んだ20年度予算案を6月に開く通常総会に提出する。本部会費の免除に併せて、支部連合会費は全国一律で現行の半額とする方針も打ち出した。
本部会費の免除について北原会長は「2500の会員を減らさないためにも思い切った提案をさせていただいた。同時に支部連合会の会費についても50%減額とさせていただく。会員の皆さまに日本旅館協会に踏みとどまっていただき、一丸となってV字回復への振興策に打って出たい」と説明した。
本部会費の免除による収入の減少は、預貯金を取り崩して埋め合わせ、各種の事業費は例年以上の規模を確保する。支部連合会が実施する事業に対する本部からの財政的な支援に関しては、新型コロナウイルス対策事業費などを予算案に計上し、各支部連合会に配分する。
日本旅館協会の理事会(3月23日)