全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(鈴木治彦部長=岡山県・奥津荘)は2月17日、東京都江東区の東京ビッグサイトで第25回全国大会を開いた。鈴木部長は青年部や経営の在り方について述べ、同大会をコロナ後に向けたリスタートの機会と位置付けた。前回大会は約800人が参集したが、今回は新型コロナウイルス感染症対策のもと、規模と人数を縮小して実施。大会の模様はリアルタイムでインターネット配信された。
鈴木部長は「感染状況の予測ができない中、今大会を開催するか、中止すべきか、熟慮を重ねた。われわれは地方経済にとって必要不可欠な存在となれるよう、活動を続けなければならない。業界が思いを一つに、新たにリスタートする日をあえて設ける必要があると考えた。今日という1日を、業界が新たな一歩を踏み出す特別な1日にしたい」と、緊急事態宣言下でも全国大会を開催する意義を語った。
次期部長として紹介された星永重副部長(福島県・藤龍館)は「コロナ下のニューノーマルの動きをさらに促進させ、しっかりと感染症対策を取っているという姿勢を他業種にも示していく。『観光を日本の基幹産業に、Keep Trying』をスローガンに、一致団結してまい進したい」と今後の決意を参加者に伝えた。
菅義偉首相からのビデオメッセージが場内で放映された。菅首相は「施設の改装や設備導入のための支援を行う。Go Toトラベルについては、感染状況を踏まえてしかるべき時期に判断したい。観光業界の次世代を担う皆さまが希望を持って事業を行えるよう、全力で取り組む」と、宿泊、観光業界への支援を継続する意思を強調した。
握手する鈴木部長(左)と次期部長予定者の星副部長