コンラッド東京は17日、同ホテルのペストリーに所属するの魚住美恵子氏が、駐日英国大使館と在大阪英国総領事館が主催するエリザベス女王陛下即位70周年を祝う 「プラチナ・ジュビリー ケーキコンテスト」で優勝したと発表した。
「初夏のヴィクトリアケーキ」の製作にあたり魚住は、以下のように述べています。「エリザベス2世女王の在位70周年を祝福するにふさわしいイギリス伝統のヴィクトリアケーキを、初夏の季節にぴったりなケーキにアレンジしました。ハイグローブ庭園に感銘を受け、オーガニック食材を取り入れています。口どけの良いスポンジに、熊本県産のオーガニックの甘夏を使用したマーマレードと、柚子風味のバタークリームを挟み爽やかな味わいに仕上げています。そして、マーマレードの隠し味としてイギリス産のスコッチウイスキーを加え、酸味、甘味、ほろ苦さがアクセントになっています。デコレーションにはイギリス伝統のシュガークラフトを用いて、イギリス国花であるバラと日本の初夏の象徴でもある紫陽花、そして王冠を飾り、日本からイギリスに贈る祝福の気持ちとともに、お互いの文化への尊敬の念を表現しました。」
また、優勝にあたり魚住は以下のようにコメントしています。「シュガークラフトはヴィクトリア女王の時代に栄えた貴族・王室のための技術で、現在その技術を学ぶ人口は減っています。シュガークラフトを5年間学んできましたが、そのクラシックな技術を発揮できる場は滅多にないだろうと思っていたので、今回のコンテストで自分が学んできた技術を披露できたことはとても名誉なことだと思います。また今回、他ホテルから参加されていた総料理長やエグゼクティブシェフなど錚々たるメンバーに加わり、競えたことはとても貴重な体験でした。私の上司であるコンラッド東京の岡崎ペストリーシェフとの出会いと今までの指導に心から感謝しています。」
優勝を記念し、「初夏のヴィクトリアケーキ」の販売を予定しています。詳細は決定次第、ホテル公式ウェブサイト等にてご案内します。
魚住美恵子(うおずみ みえこ)略歴
2010年にコンラッド東京のペストリーチームに加わり、現在ではホテル内で提供するケーキやスイーツの焼き菓子部門を任されている。バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」で毎日開催されるアフタヌーンティーのスコーンは、しっとりとした食感と季節のフレーバーが好評を得ており、一週間に2,400個焼き上げる。オールデイダイニング「セリーズ」で週末に提供するスイーツビュッフェは、質の高いスイーツとともにビュッフェ台上で表現する世界観が評判。季節ごとに変わるテーマに合わせ、デコレーションを考案、デザインするなど多彩な才能を発揮している。ペストリースタッフとしてのキャリアをスタートして以来、積極的に技術を磨き、数々のコンペティションに参加。シュガーコンペティション ビギナーズ部門 優秀賞(2018)、シュガークラフトコンクール 最優秀賞(2019)、Tarte-1グランプリ 準優勝(2019)、フォンテラグランプリ焼き菓子部門 最優秀賞(2019)などの受賞歴を誇る。また、自身の成長だけにとどまらず、コンクール参加への支援等、後輩の指導にも熱心に取り組む。