
ミラブルplus(左)とミラバス
高速うず流による超微細な気泡
シャワーヘッドの製造・販売を展開するサイエンス(大阪市)。同社のウルトラファインバブル(超微細な気泡)生成シャワーヘッド「ミラブルplus」をはじめとした「ミラブルシリーズ」が今、CMなどで話題となっている。
一般向けの商品と思われているが、全国の宿泊施設で続々と導入が進んでいるという。その理由は、「宿泊施設は他社との差別化に加え、新たな付加価値アップが図れるため」と同社。大手ホテルチェーンのホテルモントレもこの商品を採用。全国のモントレの客室に導入が進んでいる。
また、温泉の効能をより実感してもらうため、温泉旅館がミラブルや入浴装置のミラバスを採用するケースも多い。熊本を皮切りに、石川、和歌山、三重、群馬など、半年ほどで20カ所以上の施設に採用が決まった。導入済みの宿泊施設からはリピーターが増えたという声が届いている。
ミラブルはその小さなヘッド部分に特許技術を搭載。類似商品が多い中、その技術力が選ばれる理由という。
最大の特徴は一つの吐出口当たり、1秒間に約2千回転(1分間に約12万回)の高速うず流によるウルトラファインバブルを生みだす点。「まっすぐに出ているように見えるミスト水流は、実際にはうずを巻きながら出ている」と同社。
さらに、水流が吐出する際は、外気を巻き込む機構により、安定した気泡を発生。
この方式によって、普段通りにシャワーを浴びるだけで、1cc当たり約2千万個以上のバブルが毛穴やシワの間に入って、汚れを吸着する。肌をこすることなく、きれいに洗い流す美顔器のようなシャワーヘッドという。
ほかにも、特殊な「空気混合方式」の採用で、従来のシャワーヘッドと比較して、約50%の節水効果を実現している。
同社では、毛穴の奥まで届くマイクロバブル(超微な細気泡)を生成する入浴装置「ミラバス」の設置も提唱。
ミラバスは、湯に浸かるだけで、ミクロの泡が肌の老廃物をやさしく取り除いて、健康的でつややかな美肌にする。
宿泊施設に向けて「癒やしと美容」という新たな価値を提案している。
ミラブルplus(左)とミラバス