オリックス・ホテルマネジメント 営業本部運営管理部企画推進課 大森芙希氏
100年後も旅や観光が楽しめる未来を
私が好きな映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、主人公が過去にタイムスリップすることで起きるささいな出来事が、未来を大きく変えてしまうという展開が繰り広げられます。映画はあくまでフィクションですが、今の時代を生きる私たちの行動の一つ一つも、未来に大きな変化を与える一因になると思います。
100年後の観光は、どのようになっているでしょうか。持続可能な社会の実現のために世界中のあらゆる業界で、さまざまな取り組みが行われている中、コロナ禍を経て観光を取り巻く状況は変化し、今、サステナブル・ツーリズムが注目されています。
オリックス・ホテルマネジメント株式会社では、2024年3月から、「つなぐはぐくむツーリズム」プロジェクトを始動しました。これは、当社の事業ブランド「ＯＲＩＸ ＨＯＴＥＬＳ ＆ ＲＥＳＯＲＴＳ」の施設をはじめとする、直営の旅館・ホテル、研修施設全22施設を対象としたプロジェクトです。
ＳＤＧｓの中で特に観光が主要テーマとされている「働きがいも経済成長も」「つくる責任つかう責任」「海の豊かさを守ろう」の三つの目標の達成につながる体験をお客さまに提供していきます。
お客さまには、宿泊プランやお食事、展示などのさまざまな形で、「サステナブルな観光」につながるアクションを楽しみながら体験いただきます。
これらの体験を通して得た”気づき”が、旅行中だけでなく、日常の意識や行動に少しでも変化を与えられるようなインパクトの一つになることを目指しています。
当社はこれまでも、サステナビリティの重要項目として設定している「脱炭素化」「環境配慮」「安全・安心・快適性」「地域共生」の四つの項目に沿って、社会課題解決に向けた取り組みを推進してまいりました。例えば、当社運営施設におけるＥＶ充電サービスの導入や、再エネ由来電力への切り替え、脱プラスチック、食品ロス削減、サステナブル・シーフードの提供などに取り組んでいます。
旅館・ホテル運営事業者として「安全・安心で快適な空間と時間の提供」と「サステナブル社会の実現」の両立を目指すとともに、施設での滞在を通して、お客さまに「サステナブル社会の実現」への”気づき”を与えていきたいと思っています。
そして、その”気づき”の積み重ねが100年後の未来をより良いものに変える一助になってほしいと願っています。
オリックス・ホテルマネジメント 営業本部運営管理部企画推進課 大森芙希氏
