サントリー、ジン生産能力2.6倍増へ 


説明するRLS塚原大輔事業部長

 サントリーは7日、2024年のジンに関する戦略説明会を東京都内で開催した。国内ジン市場を20年比で6倍以上、昨年の2倍以上となる450億円規模に拡大させる目標を掲げるとともに、サントリー大阪工場に55億円を投資し、生産能力を強化する。併せて、ジャパニーズクラフトジン「ROKU(六)SAKURA BLOOM EDITION」を20日から数量限定で新発売すると発表した。

 同社の大阪工場は重要な生産拠点となっており、今回、需要の高まるジンをはじめとしたスピリッツ、リキュールの生産能力増強と、品質向上を目的に25年にかけて55億円を投じる。新たに「スピリッツ・リキュール工房」を敷地内に建設するとともに、浸漬タンク、蒸留釜などを新設し、生産能力を2・6倍に増強する。

 ROKU(六)は、17年にサントリーとビームサントリー社が互いの知見を生かし共同で商品開発をしたブランドで、今回、初の限定品を発売することでさらなるファン拡大を目指す。

 ブランドコンセプトは「日本の四季が生んだ6種の和素材を使用したジャパニーズクラフトジン」。日本ならではの6種のボタニカル(草根木皮の桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒(さんしょう)、柚子(ゆず))と伝統的なジンの8種のボタニカル(シナモン、ビターオレンジピールなど)を使用している。

 発売以来、海外での売れ行きが好調であり、60カ国以上(23年末時点)で取り扱われ、高価格帯ジンとしては世界3位の売上高を達成している(サントリー推計)。

 日本国内でも23年の販売数量は対前年159%と好調に推移し、今後も国内向けマーケティング活動を強化する方針。

 ROKU(六)SAKURA BLOOM EDITIONは、従来の和素材由来の繊細なバランスはそのままに、複数の桜花・桜葉の原料酒をブレンドした桜餅のような上品で甘い香り、豊かに桜を感じられる味わいが特徴だ。


新商品「ROKU(六)」


説明するRLS塚原大輔事業部長

 
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