サントリーはこのほど、4月13日から開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた取り組みを明らかにした。「万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』に共感し、持続可能な未来の構築に向け、環境負荷を軽減した商品開発、および新たな商品開発モデルの実現に挑戦する」として、同社が万博会場に出店する飲食店でこれらの商品を提供する。
CO2を削減する「再生農業原料」を使った同社初のビール「水空(すいくう)エール」と、CO2削減瓶を使用した日本ワイン「SUNTORY FROM FARM 能美の丘 赤 時のかさね」「同 信州 シンフォニー 2023」を、同社が出店するレストラン「水空SUIKUU」で提供する。
農林業由来の温室効果ガス(GHG)排出量が排出全体の約4分の1を占めると推定される中、再生農業手法は農業由来のGHG排出量を削減できるといわれている。
水空エールは、土壌の健全性や生物多様性などを保護・改善しながら、農家の生活向上にも資する再生農業原料(大豆・ホップ)を使用した。
サントリーグループは、22年から、サプライヤーに加え、この取り組みに賛同した農家にも協力を仰ぎ、持続可能な農業に取り組んでおり、今回の水空エール開発ができたとしている。
CO2削減瓶は、ガラス生地を溶融する際の燃焼方法を空気燃焼から酸素燃焼に変更することで、CO2排出量を約13%削減したという。