シェラトン都ホテル東京は29日、ハラール認証をこのほど取得し、6月1日から「ムスリム・フレンドリー」メニューの提供を始めると発表した。具体的な発表内容は次の通り。
株式会社近鉄・都ホテルズでは、シェラトン都ホテル東京にて、京都ハラール評議会所管のハラール認証
(イスラーム法適正の証明書)を取得いたしました。
都ホテルズ&リゾーツでは、訪日外国人客の受け入れ強化、およびお客様に快適な滞在をご提供するための様々な施策を進めてまいりました。レストランのメニュー表記については使用食材を図案化したピクトグラム表示を採用し、宗教上の禁止食材などを簡単に見分けることができるよう配慮しております。また一部ホテルでは、マッカ(メッカ)の方向を示すキブラコンパスやお祈りマットの貸出しを行っております。
■朝食ブッフェ 概要
【提供開始日】 2017年6月1日(木)
【提供店舗】中国料理 四川 (1階)
【提供時間】6:30~10:00
【内容】 朝食ブッフェにハラール認証を取得した下記6種類のメニューを提供します。
・ひよこ豆とハラール鶏ミンチのカレー
・ハラール鶏の蒸し煮 ケチャップマニス添え
・クスクス
・チャットマサラのサラダ トルティーヤチップス添え
・マカロニサラダ
【ご利用料金】お一人様 2,970円
お子様(4歳~10歳) 1,900円 (いずれも消費税・サービス料込)
【認証機関】京都ハラール評議会
【備考】朝食ブッフェの一角にハラールコーナーを設置、ムスリムのお客様に安心してご利用いただけるよう、使い捨ての皿・カップ・カトラリーをご用意しております。また、調理プロセスを厳格に分けるため、専用の厨房スペースで調理しております。
■ムスリム・フレンドリーとは
メニュー認証: ムスリム向けのメニューがハラールであることを認証する呼称です。
具体的には、
・店舗全体の認証ではなく、メニュー毎に京都ハラール評議会の審査を経て「ハラールメニュー」として
認証を受けます。
・ムスリムのお客様向けの「ハラールメニュー」は、豚肉・豚肉由来製品およびアルコールを含む調味料は使用せず、豚肉以外の肉はハラール認証を受けたものを使用します。
・「ハラールメニュー」以外の料理、飲料及び酒類は、一般利用のお客様向けに提供します。
・一般利用のお客様向けと「ハラールメニュー」では、調理プロセスを厳格に分けます。
・ハラールとそれ以外のノンハラール食材については厳格な区分をし、保存、管理、調理過程の査察を受け、両食材が接触、混入しないよう、調理場所、調理器具、食器、什器類を区別・分離します。
■京都ハラール評議会について
・京都ハラール評議会
2012年(平成24年)に、宗教法人 京都ムスリム協会とNPO法人 京都イスラーム文化協会が共同して設立した機関。イスラームについての知識の普及、日本とイスラーム圏の友好促進を目指し、ハラール認証の発行を行っています。
・宗教法人 京都ムスリム協会
1987年(昭和62年)に設立され、現在は京都で唯一の京都府認証の宗教法人として活動しているイスラームを代表する宗教法人。京都市上京区で「京都モスク」を運営しています。
・NPO法人 京都イスラーム文化協会
2005年(平成17年)に設立されたNPO法人。イスラーム圏との友好・親善や留学生支援を行う機関。京都ムスリム協会と共同で「イスラーム文化センター」を運営しています。