シルバースター登録施設の宿泊需要増へキャンペーン


野澤部会長

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 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)のシルバースター部会(野澤幸司部会長=新潟県・ホテル小柳)は6月29日、東京の都道府県会館で22年度総代会を開き、今年度事業として、シルバースター登録施設の宿泊需要を創造するキャンペーンの第3弾を行うことを決めた。宿泊客を対象にしたフォトコンテストと、宿泊予約サイトに掲載する登録施設の宿泊プランの造成支援をそれぞれ行う。

 フォトコンテストは旅館・ホテルの中で、還暦など家族の記念日を祝っている場面を写した写真を一般から募集するもの。実施期間は今年9月から来年2月を予定。応募の中から優秀作などを選び、賞品として協賛企業提供の商品をプレゼントする。部会ではキャンペーンを告知するポスターを作成し、登録施設に貼付を依頼する。

 宿泊プランの造成支援は、昨年から楽天トラベルと協働で行っている登録施設の認知度向上と販売機会増大策の一環。楽天トラベルのホームページに開設された「人に優しい宿コーナー」に掲載中の登録施設の「家族とのお祝いプラン」の掲載件数を増やすため、プラン作りのヒントを掲載した小冊子を8月ごろ作成し、登録施設に配布する。部会では各都道府県で20件以上、合計1千件の掲載を目指す。

 キャンペーンは昨年春に第1弾、冬に第2弾を実施。アンケートの回答者に宿泊券を贈る還暦など記念日を迎えた人対象のキャンペーンや、「あったらいい」と思う宿泊プランを一般から応募してもらうコンテストを行った。

 今年度事業はこのほか、シルバースター登録施設の拡大、登録施設への有益情報の発信、関係団体との勉強会開催など。

 総代会には全国47都道府県の地区委員らが出席。野澤部会長ほか、全旅連の佐藤信幸会長、来賓から厚生労働省健康局生活衛生課の富澤啓一課長補佐があいさつした。

 総代会に続き研修会を開催。旅館・ホテルコンサルタントの株式会社オブリージュから末永栄一エグゼクティブプランナーが中国からのインバウンド、ホテル・レストランコンサルタントの株式会社ステップから小田正人代表取締役がノロウイルスなど食中毒対策をテーマに講演した。

 シルバースターは高齢者や障害者など、誰もが安心して使える設備やサービスを整えた宿泊施設を申請により登録する制度。現在924軒が登録している。

野澤部会長
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