情報通信システムなどを手掛けるジェイズ・コミュニケーション(東京都中央区)は8月から、米ラッカスワイヤレス社のWi—Fi製品の取り扱いを始めた。製品ラインナップは、ワイヤレスアクセスポイントの「ゾーンフレックス」とコントローラの「ゾーンディレクター」の2種。ホテル・旅館の無線LANアクセスポイントとして提案する。
最近ではパソコン(PC)に代わり、多機能携帯電話端末のスマートフォン(スマホ)やタブレットPCを持ち込む宿泊客が増えており、宿泊客の55%がインターネットを利用、そのうち87%がWi—Fiを利用しているといわれている。しかし、客室にWi—Fi環境がないということで、やむなく3G回線を使用せざるを得ないために、快適に利用できない問題が指摘されている。ゾーンフレックスを導入すれば、「快適なスマホ環境を、宿泊客に提供できる」と同社。
ラッカス社のWi—Fi製品は、世界全体のシェアで第3位だが、2011年度の第4四半期の売り上げ伸び率は136%で、業界一を記録した。日本では、KDDIの「au Wi—Fi スポット」10万台の導入実績がある。
製品の特徴は、特許を取得した独自の「ビームフレックス」技術により、アクセスポイントの混在などによる干渉環境でも安定した通信が可能だ。
ゾーンフレックス1台で、4、5の客室をカバーできるため、他社製品に比べ、安価で導入できるメリットがある。導入の際には、大掛かりな工事も必要ない。
この件についての問い合わせ先は、ジェイズ・コミュニケーション(TEL03・6222・5858)。
米ラッカスワイヤレス社の製品イメージ