外客誘致の基礎学ぶ
ジャパニーズ・イン・グループ(JIG)は5月15、16日、東京の台東区民会館でインバウンド研修会を開いた。グループ会員ほか、会員以外の旅館経営者、観光関係者らを対象に、SNSを活用した効果的な誘客手法など、外客誘致の基礎を講義した=写真。
国際観光サービスセンターの原祥隆常務理事、JIG役員の飛田克夫、宮阪和久、高橋正美、柏原益夫の各氏らがインバウンドの現状、外国人客に対するもてなしなどを講義。
JIG理事の柏原氏はSNSによる情報発信戦略を講義した。柏原氏が経営する「柏屋旅館」(群馬県四万温泉)はインスタグラム、フェイスブックなどのSNSを積極的に活用。日本旅館や温泉の魅力発信、温泉地や宿の知名度向上に努め、見込み客の拡大を図っている。
柏原氏は、20~60代の国民のSNS利用率を国別に紹介。フェイスブックは日本が3割台にとどまるものの、インドと台湾が9割超、米国が約8割との調査結果を示し、「SNS対策がインバウンドに有効」とした。
その上で、自社サイトからの宿泊予約を増やす手法として「まず、自館の強みを理解し、そのキーワードで検索されやすいページを作成。それをSNSで拡散する」「自分だけでなく、宿泊客にも自館の写真などをSNSに投稿してもらうよう呼び掛ける」「広告やアプリを活用し、SNSの『いいね』を増やす努力をする」などを挙げた。