ジャルパックは10月から自社仕入れで販売を開始する「JALダイナミックパッケージ(DP)」と「JALイージーホテル」の新システム使用料を6%に設定した。大手宿泊予約サイトの中で最低率となる。
同社は2007年のDP発売開始以来リクルートホールディングス(リクルート)の宿泊仕入れシステムを利用してきたが、10月から自社仕入れに移行する。7月22日にじゃらんnetで新発売するDP「JALじゃらんパック」の仕入れはリクルートが担当。JALグループとリクルートの提携関係は継続する。
ジャルパックは5月31日、東京・お台場のホテル日航東京で宿泊施設向けに、新システム「ジャルeエントリーシステム」の説明会を行った。
あいさつした平塚和利執行役員はJALDPの取り扱い規模について、07年の販売開始以来右肩上がりで伸びており、12年度実績は前年比120%増、13年も同130%増で推移していると説明。「販売サイトごとについているお客さまに合ったプランを登録すれば、ますます拡大できる」と述べた。
日本航空(JAL)WEB販売部の西畑智博部長は「JALの総収入5千億円の50%以上はウェブ、スマートフォン、DPを通して購入されている」と説明し、ウェブ販売は中期計画の最重要項目であることを強調した。
新システムについて、初期の導入費用は無料、システムの使用料は販売額の6%とし、他の販売サイトとの差別化を図った。サイトコントローラーについては、主要コントローラーが利用可能。予約通知は、メール、ファクスのいずれかを選択できる。
また、ジャルパックはシステム使用料が半額になるキャンペーンを実施する。9月15日までにJALDPとJALイージーホテルのプランを各20以上登録した宿泊施設に対し、システム使用料を3%にする。さらに追加マイルプランを5プラン以上登録した宿泊施設はシステムの使用料を2%にする。対象期間は10月の新システムによる販売開始から12月31日予約受け付け分。ただし14年5月6日チェックイン分まで。
5月31日午後の部の施設向け説明会には86人が参加