スカイスキャナー「2018年夏休み 訪日旅行(インバウンド)で人気急上昇の旅行先トップ5」は、1位宮城県・2位岡山県・3位広島県


 スカイスキャナーが7月31日に発表した「2018年夏休み 訪日旅行(インバウンド)で人気急上昇の旅行先トップ5」は、1位宮城県、2位岡山県、3位広島県となった。

国内外の航空券・ホテル・レンタカーの比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパン株式会社(本社:東京都千代田区 https://www.skyscanner.jp/ )は、7月31日、「2018年夏休み 訪日旅行(インバウンド)で人気急上昇の旅行先トップ5」を発表しました。出発日が7月15日〜8月31日の海外発・日本着の航空券の予約状況を昨年と比較した結果、最も伸び率が高かった都道府県は宮城県でした。
2018年夏休み 訪日旅行(インバウンド)で人気急上昇の旅行先トップ5 

順位 都道府県名 伸び率
1 宮城県 +267.2%
2 岡山県 +218.1%
3 広島県 +146.9%
4 香川県 +144.2%
5 北海道 +115.1%

調査方法: 2018年の夏休み期間(7月15日〜8月31日)における海外発・日本着往復便のスカイスキャナーでの予約席数と、2017年の同期間における予約席数を比較し、都道府県ごとに伸び率順にランキングした。なお予約席数は、2018年の夏休みは2018年6月30日時点、2017年の夏休みは2017年6月30日時点の値。2017年の予約席数が中央値を下回る都道府県は除外。

1位は、+267.2%(約3.7倍)の伸びを見せた宮城県でした。同県の仙台空港が、2016年の民営化以降LCCの誘致を強化しているなか、2017年9月にはPeach Aviationが同空港を拠点化し、仙台-台北(桃園)線を就航。スカイスキャナー経由の予約をみても、期間中の台湾在住の利用者による予約は国別で最も多く、昨年同時期に比べ約4倍と大幅に伸びています。同県では2020年までに訪日客50万人泊を目標に掲げ、台湾・中国・韓国・香港など東アジアを中心に誘客を図っており、東北各県とも連携して情報発信などに取り組んでいるほか、多言語案内表示や無料Wi-Fiの設置など訪日客の受け入れ体制の整備も進めています。

2位の岡山県は、前年同期比で+218.1%(約3.2倍)の予約増となりました。特に「岡山後楽園」や「岡山城」といった観光スポットの人気が訪日客の間でも高まっており、同県の発表によると、訪日旅行者の宿泊者数は2017年度まで6年連続で増加しています。スカイスキャナーでは台湾在住の利用者による予約が最多で、台湾のLCC・タイガーエア台湾の岡山-台北(桃園)線が今年3月に増便し、毎日運航になったことなどが成長を後押ししているとみられます。

3位は、訪日客の認知度も高い「厳島神社」と「原爆ドーム」という2つの世界文化遺産を擁する広島県です。香港在住の利用者による予約が最も多く、昨年同時期に比べ約2.4倍と大きく伸びており、全体で+146.9%(約2.5倍)に上る予約増をけん引しました。4位の香川県でも、香港在住の利用者による予約が最多でした。同県の高松空港には、ソウル(仁川)・上海・台北・香港のアジア4カ所との定期便が運航しており、訪日客にとっての四国観光の玄関口として順調な伸びを見せています。

なお2位〜4位の岡山県・広島県・香川県は、瀬戸内海を囲む他4県と「せとうちDMO」などを通じて連携しながら“瀬戸内ブランド”の確立と広域観光の推進に取り組んでおり、そうした試みも予約増に貢献しているとみられます。

5位にランクインしたのは、東京都・大阪府・沖縄県などと並ぶ定番の旅行先として訪日客からも人気の北海道でした。主要空港である新千歳空港への往復便の予約が約2.2倍に伸び、全体の伸び率上昇をけん引しています。利用者の居住国別にみると、韓国からの予約が最多で、今年5月のイースター航空による釜山−札幌(新千歳)線就航などがさらなる伸びにつながっています。なお利用者の居住国別の伸び率では、タイがトップとなりました。タイのLCC・エアアジアXが今年4月、札幌(新千歳)−バンコク(ドンムアン)線の運航を開始したことなどが影響しているとみられます。

 
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