信金中央金庫と三重県信用金庫協会は15日、タイのバンコクで「三重県PRイベント」を三重県と共催した。同イベントは、三重県が主催するベトナム・タイ経済ミッションの一環として実施。信金中央金庫の提携銀行であるバンコック銀行と連携し、同銀行取引先の親睦組織「バンコク・クラブ」の会員を対象に、同クラブ会員専用施設「バンコク・クラブ」で開いた。
PRセミナーでは、鈴木英敬三重県知事らが、三重県の産業、観光、食の魅力を紹介。懇親会では、日本酒や牡蠣など三重県の特産品を振る舞い、タイの富裕層に対して三重県の観光の魅力をPRした。
全国264信用金庫のセントラルバンクである信金中央金庫は、地域を守る役割を担う信用金庫の地域創生への取り組みを支援している。今回のイベントは、三重県と三重県内5信用金庫、信金中央金庫の間で、2013年1月に締結した「産業振興等に関する包括協定」にもとづく連携企画の一つとして行った。
タイには全国の信用金庫の取引先である日本企業約600社以上が進出している。信金中央金庫も10年10月にバンコック銀行と業務提携、12年10月にはバンコク駐在員事務所を開設し、現地に進出した日本企業のサポートを行っている。
三重県PRイベントについて、信金中央金庫の須藤浩常務理事は「バンコック銀行との関係を生かして、三重県への訪日タイ人旅行客誘致活動に協力することができた。信金中金では、全国の信用金庫と連携して、地域の観光振興に引き続き積極的に取り組んでいく」と語った。