ターキッシュエアラインズと三笠宮記念財団 文化財保護、日本トルコ間の交流で連携


パートナーシップの調印式

 ターキッシュエアラインズと三笠宮記念財団は9月29日、文化財保護や地域交流促進プロジェクトに関するパートナーシップを締結した。

 同日、駐日トルコ共和国大使館でコルクット・ギュンゲン大使の臨席のもと行った調印式で、三笠宮記念財団の大村幸弘理事長とターキッシュエアラインズのファトゥマヌル・アルトゥン取締役が署名。これにより、ターキッシュエアラインズは、三笠宮殿下の指導の下に、歴史的シルクロードに位置するクルシェヒル・カマンで1986年に開始された発掘調査を支援することになった。

 ファトゥマヌル・アルトゥン氏は調印式で「トルコのナショナル・フラッグキャリアとして、世界で最も多くの国際都市に就航している航空会社として、トルコの振興に貢献するこのようなコラボレーションを実現できることをうれしく思う。この活動を通じて、長年続いてきた日本との特別な友好関係をさらに強化していきたい」と述べた。

 三笠宮記念財団日本アナトリア考古学研究所は、トルコ共和国のクルシェヒル・カマンで38年間にわたり考古学的発掘調査を行い、これまでに1万点以上の遺物を発掘してきた。三笠宮記念財団が支援するアナトリア考古学研究所は、トルコの考古学、歴史、文化に関する調査研究、この分野で活躍する若手考古学者や専門家の育成、若者や一般市民への古代アナトリアと世界の歴史に関する情報発信、歴史的・文化的遺産の重要性に関する調査研究、自然環境の保護などを行っている。

 調印後に行った、今年建国100周年を迎えるトルコ共和国と日本の文化交流を深めるレセプションには三笠宮彬子女王殿下が臨席され、お言葉を次のように述べられた。「アナトリア考古学研究所は、世界の第一線で活躍する考古学研究者が集まり、遺跡発掘現場のすぐ近くで研究活動が進められている施設で、隣接する日本庭園には年間を通じて多くの観光客が訪れている。イスタンブールやカッパドキアなど数々の美しい観光地があるトルコの中で、アナトリア考古学研究所に足を運び、研究所の活動を理解して下さる方が増えていくことを願っている」。

パートナーシップの調印式 三笠宮記念財団の大村幸弘理事長(=写真左)、コルクット・ギュンゲン大使(=写真中央)、ターキッシュエアラインズのファトゥマヌル・アルトゥン取締役(=写真右)

 
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