観光施設に特化した人材サービスを展開するダイブ(東京都新宿区、庄司潔社長)は2002年の創業以来、「リゾートバイト」と「特定技能」を活用した人手不足の解消に取り組んでいる。年間9320人の就業者数、全国約4600軒以上の宿泊施設の実績を持ち、各施設の経営課題に応じた柔軟な人材サービスを展開している。
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)との共同調査によると、宿泊施設の84%が人手不足を課題として挙げている。この課題に対し、同社のリゾートバイトサービスは繁忙期や季節需要に応じてスタッフを迅速に紹介し、現場の負担軽減とサービス品質維持を実現する。あるリゾートホテルでは、夏季の繁忙期に同社から10人のスタッフを受け入れたことで運営の安定化に成功。ホテルからは「短期間で必要な人材を確保でき、スムーズな運営が可能になった」との声が寄せられた。
また、特定技能外国人材の紹介にも力を入れる。宿泊分野における採用人数は531人(24年8月末時点)にとどまり、全分野の中で最も進んでいない状況の中、同社では人材紹介から入社後のサポートまで一貫して対応。多くの宿泊施設から高い評価を受けている。同社の特定技能人材を採用したある旅館では、「文化の壁を越えて、お客さまに寄り添った温かい接客が可能になった」「多様なバックグラウンドを持つ外国人スタッフが職場に新たな視点をもたらし、現場の活気が増した」などの反応があり、異文化理解を深めることでチーム全体の成長にもつながっている。
「宿泊業界が持続的に成長するためには、リゾートバイトによる繁忙期の人員確保と外国人材の長期的な雇用の両立が鍵。これらの取り組みを通じて宿泊施設の経営基盤を支え、観光産業全体の発展に貢献していく」と同社。