07年度に多大な功績をあげた添乗員を称える第3回目「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー」の受賞者が4日、発表された。グランプリ(国土交通大臣賞)はジャッツ関西所属の瀬口つぐみ氏、準グランプリ(選考委員会委員長賞)はJTBワールドバケーションズ所属の磯部正春氏、特別賞(日本添乗サービス協会会長賞)はツーリストエキスパーツ所属の平井雄一氏。
添乗員の人々が誇りとモチベーションを持って働けるようにするとともに、優秀な添乗員の育成を目的として設立された賞。主催は国土交通省、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本添乗サービス協会などで組織する実行委員会。今回の表彰対象は07年4月〜08年3月に国内、海外の添乗通算日数で100日以上従事した添乗員。
グランプリの瀬口氏は、昨年9月、軍事政権に反抗した僧侶によるデモが起きたミャンマーでの添乗中、ツアー客が不安に陥らないよう冷静に行動。混乱のヤンゴンを避けて、ツアー目的であったパゴダ修復者の記念プレートへの記名確認と小学校への文具寄付を無事に果した。添乗歴18年。
準グランプリの磯部氏は、初のクロアチア・チャーター便のオペレーション体制を構築したことなどが評価された。添乗歴31年。特別賞の平井氏は、大型台風に見舞われた北海道ツアーで、ツアー客の意向に沿った振替の交通手段を的確に手配した。添乗経験14年。
表彰式は9月19日、東京ビッグサイトで開催のJATA世界旅行博の会場で行われる。