概要発表会で記念撮影する（左から）日観振の久保理事長、ＪＡＴＡの田川会長、ＪＮＴＯの清野理事長、広報アンバサダーの竹川さん
日本観光振興協会、日本旅行業協会（ＪＡＴＡ）、日本政府観光局（ＪＮＴＯ）は６日、９月２０日から２３日まで東京ビッグサイトで開催する世界最大級の旅の祭典「ツーリズムＥＸＰＯジャパン２０１８」の開催概要を発表した。今年で５回目の開催となるツーリズムＥＸＰＯジャパン。テーマは昨年同様、ＢｔｏＣ（一般消費者）向けが「見つけよう。旅の『新しいカタチ』。」で、旅の新しいカタチを発見、体験できる場を提供する。ＢｔｏＢ（業界関係者）向けは「創ろう。ツーリズムの『新しいカタチ』。」。来場者は昨年を上回る１９万５千人を見込む。
ＪＡＴＡの田川博己会長は、「ビジネス機会拡大のため、商談プログラムの強化を図り、展示会期間を従来の３日間から４日間へと拡大する」などと今年のポイントを説明した。
構成は「フォーラム＆セミナー」「展示商談会」「交流会」「顕彰事業」の４本柱。フォーラム＆セミナーでは、国連世界観光機関（ＵＮＷＴＯ）のスラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長、世界旅行ツーリズム協会（ＷＴＴＣ）のグロリア・ゲバラ・マンソ理事長による基調講演、２０カ国の観光大臣や日本の知事数人を招いて開催される「第２回観光大臣会合」、サステナブル・ツーリズムの世界的な最新動向を議論する「アジア・ツーリズム・ビジネス・リーダーズ・フォーラム」などの開催が予定されている。
展示商談会は、昨年まで展示会、商談会と分かれていたものを一つにし、欧米型の展示商談会を目指し実施される。会場は、東展示棟１～６ホール全面。世界１３０の国と地域、国内４７都道府県からの出展者が観光情報を発信する。また、旅行消費ニーズの多様化を受け、酒蔵ツーリズム、アニメツーリズム、アドベンチャーツーリズム、リゾートウエディングといった「テーマ別観光」を取り上げた特設エリアを新設する。「体験型などのブース展開で、多様化する旅のカタチを『見える化』する試みを強化していきたい」と日観振の久保成人理事長。
「インバウンド・観光ビジネス総合展」も昨年に引き続き開催。訪日観光ビジネスを支援するマーケティング、多言語・ＩＣＴソリューション、映像・ウェブコンテンツ、関連機器・インフラ支援、空間支援・インテリア、人財支援、物販・体験企画などを手掛ける企業・団体が出展する。
交流会は、出展者、協賛者、展示商談会のバイヤー・セラー、業界関係者など約３千人が集う「ウェルカムレセプション」を予定。ステージではクールジャパンのコンテンツや出展者や協賛者のプロモーションが行われる。
顕彰事業は、第４回「ジャパン・ツーリズム・アワード」を実施。国内・訪日、海外の各領域で、観光産業の発展と拡大に貢献する事業者の持続可能な優れた観光への取り組みを表彰する。今回から新たに特別賞として「ＤＭＯ推進特別賞」「ＩＣＴ活用特別賞」「ＵＮＷＴＯ倫理特別賞」を創設。表彰式は９月２０日の開会式直後に開催される。
昨年に引き続き、ＪＮＴＯ主催の訪日旅行商談会「ＶＩＳＩＴ ＪＡＰＡＮ トラベル＆ＭＩＣＥマート２０１８（ＶＪＴＭ）」も同時開催される。９月２０～２２日の商談会と９月２３～２５（または２６）日のファムトリップで構成。商談会へは、国内の地方公共団体やＤＭＯ、宿泊施設などから約５６０社の参加、海外からは旅行会社、メディアなど約３８０社の参加を見込んでいる。前回参加者の声に応え、自由商談時間を前回の２時間４０分から５時間へと大幅に拡大した。ファムトリップでは、ナイトライフや温泉などエリア別に多彩な観光資源を盛り込んだコースや、東京視察コースを設定した。
ＪＮＴＯの清野智理事長は、「ＶＪＴＭに参加する海外バイヤーとツーリズムＥＸＰＯの参加者との交流をさらに促進させ、商談会を成功させたい」と語った。
同時に１９年の大阪開催について、大阪観光局の福島伸一会長の同席のもと、田川会長から概要が発表された。開催日は１９年１０月２４～２７日の４日間。会場は１９年６月にＧ２０の開催が予定されている「インテックス大阪」とその周辺を計画している。「１９年のＧ２０開催、２１年のワールドマスターズゲームズ開催、２５年の万博誘致などで注目が集まる大阪。『大阪らしさ』を加味して成功させたい」と福島会長。
翌２０年は沖縄での開催が予定されており、２１年以降は再び東京での開催となる予定。
そのほか、「２０１８ミス日本みどりの女神」の竹川智世さんの広報アンバサダー任命式も行われた。
概要発表会で記念撮影する（左から）日観振の久保理事長、ＪＡＴＡの田川会長、ＪＮＴＯの清野理事長、広報アンバサダーの竹川さん
