主催3団体代表と山口さん
「世界最大級の旅の祭典」ツーリズムＥＸＰＯジャパン2024（主催＝日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本政府観光局）が９月26日、東京都江東区の東京ビッグサイト東展示棟で開幕した。26・27日を業界日、28・29日を一般日とする４日間の開催で、2022年以来、２年ぶりの東京開催。動員目標数は18万人を見込んでいる（業界日５万8000人、一般日12万2000人）。
今回のエキスポでは、80カ国、国内からは47全都道府県が参加し、出展企業・団体数は1384団体となった。出展ブース数は2023年の1442小間を上回る1624小間で、うち約4割が海外からの出展。若い世代に観光の楽しさを学んでもらうべく、業界日には観光を学ぶ学生4500人を招待するほか、アカデミーコーナーには過去最高となる14校が出展する。
26日に開かれた開会式では、日本観光振興協会の菰田正信会長、日本旅行業協会（JATA）の髙橋広行会長、日本政府観光局（JNTO）の蒲生篤実理事長の主催３団体のトップのほか、来賓として秡川直也観光庁長官、世界旅行ツーリズム協議会（WTTC）のリズ・オルジゲン・アジア太平洋地域マネージングディレクター、UNツーリズムのハリー・ファン太平洋部部長らが出席し、開催を祝った。
冒頭、主催者あいさつとして日本観光振興協会の菰田会長が登壇。今月21、22日にかけて発生した能登半島での豪雨災害の見舞いと、来賓への感謝を述べたうえで、観光業界の現状について語った。「日本人の国内旅行はコロナ前の水準まで戻り、訪日客数もコロナ前を上回る見込みで回復している。その一方、日本からの海外旅行に関してはコロナ前の６割程度の回復にとどまっている。今回のエキスポは、海外からの出展者が４割を超えており、日本の海外旅行市場への期待の高まりを感じている。今年は海外渡航自由化60周年の記念すべき年。これを機に海外旅行が活性化されることを期待している」とあいさつ。27、28日の一般日での北陸物産展や、半年後に迫る大阪・関西万博エリアについても言及し、北陸地方の復興支援や万博の機運醸成を呼び掛けた。
開会式では来賓として参加した観光庁の秡川長官、UNツーリズムのファン氏が祝辞を述べたほか、岸田文雄首相によるビデオメッセージ、小池百合子東京都知事によるメッセージの披露が行われた。
ツーリズムEXPOジャパン2024は、午前10時から午後6時まで開催（最終日の29日は午後５時まで）。業界日の26、27日には明日からの業務に役立つ最新情報を紹介する「ツーリズム・プロフェッショナル・セミナー」が多数開講されるほか、27日にはテーマ別のシンポジウムも開催予定。スペシャル・サポーターを務める俳優の山口智子さんは、一般日の28日に会場ステージAでトークイベントにも登壇予定となっている。
主催3団体代表と山口さん
