デルタ航空、機内や空港ラウンジでの使い捨てプラスチック製品の使用廃止を発表


 デルタ航空は10月24日、機内や空港ラウンジでの使い捨てプラスチック製品の使用廃止を発表した。

デルタ航空は、機内や空港ラウンジ「デルタ スカイクラブ」から、マドラー、ビニール包装、カトラリー、ストローなどの使い捨てのプラスチック製品の使用を廃止する取り組みを続けています。この取り組みは、今年4月に国際線のメインキャビンのカトラリーに使用されるビニール包装の廃止から始まったもので、年間で136トン(ボーイングB757型機2機分の重さ)以上のプラスチック廃棄物を削減できる見込みです。

デルタ航空では長年サステイナビリティに対する取り組みを続けており、このほかにもデルタ・ワンのアメニティキットに使用されていたビニール包装を廃止し、アトランタにある本社のカフェテリアでは、発泡スチロールの代わりに堆肥化や再利用可能な代替品を導入します。ミネアポリスのオフィスでは、2015年に発泡スチロールの使用を全面的に廃止しています。

このようなサステイナビリティに対する取り組みを強化するために、青少年諮問委員会を設置しました。初期メンバーは、ジョージア州のワン・モア・ジェネレーション創設者であるカーターとオリビア・リース兄妹と、カリフォルニア州のジュニア・オーシャン・ガーディアンズ創設者、シェルビー・オニールです。3人は昨年、デルタ航空の従業員向けにサステナビリティの重要性を認識させる上で重要な役割を果たしました。また、フロリダ州セントトーマス・アクィナス高校のサーフライダー ユースクラブ創設者兼社長であるエマ・カヴァナフも、初期メンバーとして委員会に参加する予定です。さらに、エコ問題に対する情熱のある人材を異なる州から集めるため、キャプテン プラネット ファンデーションと提携し、11月に追加メンバーの募集を開始する予定です。同委員会は、デルタ航空の従業員が主導する環境活動グループ「グリーンアップ(GreenUp)」を補佐します。

デルタ スカイクラブではすでに、以前使用していた赤いプラスチックストローとマドラーから、環境に配慮した竹製と樺の木製マドラーへの交換を始めています。機内では、2019年中頃から、赤いプラスチックストローとマドラーを同様の代替品に変更します。デルタ スカイクラブと機内を合わせると、1億8,300万本以上のプラスチックストローとマドラーの使用が廃止されることになります。なおデルタ・スカイクラブでは、希望により堆肥化可能なストローを提供します。

またスカイクラブでは、食器類においても堆肥化可能な代替品への移行を開始しています。2016年にシアトル空港と、2017年にはミネアポリス空港と協力し、スカイクラブで使用された堆肥化可能な廃棄物の管理を支援しています。デルタ航空では、51のスカイクラブすべてにおいて、堆肥化可能な代替品を導入する最適な方法を検討しています。

デルタ スカイクラブで既に開始されている取り組み:

・堆肥化不可能なプレート、カトラリー、ボール、ビュッフェ用の食器類を堆肥可能な代替品に交換。(2016年シアトル空港にて開始。)
・プラスチック製マドラーを、竹製マドラー(冷たい飲み物用)と樺の木製マドラー(暖かい飲み物用)に交換。
・プラスチック製ストローを廃止。希望により堆肥化可能なストローを提供。

機内で2019年中頃以降に開始される取り組み:

・デルタ・ワンのTUMI製アメニティキットに使用されているビニール包装の廃止。
・プラスチック製マドラーを、竹製マドラー(冷たい飲み物用)と樺の木製マドラー(暖かい飲み物用)に交換。
・プラスチック製ストローを廃止。

2018年4月には、国際線のメインキャビンのプラスチック製カトラリーのビニール包装を廃止し、代わりにナプキンに包まれた状態で提供しています。

不要なプラスチック製品の削減は、業界をリードするサステイナビリティ戦略の一環です。機内で提供する食品や飲料、その他の用品の量を顧客の需要に合わせて調節した結果、廃棄物や二酸化炭素排出量を大幅に削減しました。また、米国の航空会社で最初にカーボンオフセットの機会を顧客に提供し、航空会社で唯一、カーボーンオフセットの購入により、温室効果ガスの排出を2012年レベルに抑えることに貢献しました。購入金額は、2017年だけで250万ドル、累計で900万ドル分になります。またデルタ航空は、アメリカで最初に機内のアルミ缶、プラスチックボトル、プラスチックカップ、新聞、雑誌をリサイクルした航空会社で、10年以上の間にリサイクルしたアルミニウムは1,360トンを越えます。これはボーイングB747型機22機分の重さに相当します。リサイクルプロジェクトと、整備部門(Delta Tech Ops)で発生するリサイクルオイルと金属クズから得た資金は、ハビタット・フォー・ヒューマニティーと共同で世界中で建設した264家屋のうち12軒に使用されました。2018年にユニフォームを一新した際には、試作品のユニフォームをリサイクルしたほか、デューク ユニバーシティ アスレチックスとシアトル シーホークスと協力し、二酸化炭素を相殺しました。これらの取り組みにより、デルタ航空は、米国の非営利団体「キープ アメリカ ビューティフル」(Keep America Beautiful)による2017年ビジョン・フォー・アメリカ・アワード(Vision For America Award)を受賞し、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)北米地域の輸送部門の銘柄に8年連続で選ばれたほか、フィッチ フォー グッド インデックス(FTSE4Good Index)に4年連続選ばれました。

 

 

 
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