宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla=写真はロゴ=は、3月29日に韓国支店を設立し、アレックス・ファン氏を同支店代表に任命すると発表した。日本と台湾でサービス展開を進めてきた実績をもとに、韓国の宿泊施設の課題解決を図り、アジア市場のさらなる拡大を目指す。
韓国政府は、2027年までに外国人観光客3千万人、観光収入300億ドル達成を目標値とし、観光産業を「五大輸出産業」の一つにすると発表している。「Kカルチャー」が世界的に人気を集める中、今後も数多くの外国人が韓国を訪れると予測されている。
他方、韓国の宿泊施設も日本と同様、OTA手数料による収益の圧迫や人手不足の問題など、さまざまな課題を抱えているといわれる。各業務のデジタル化が急務であり、急成長する市場でいかに利益を拡大するかがコロナ禍で低迷してきた宿泊施設の喫緊の課題となっている。
同社は韓国支店を設立し、独自のIT技術で韓国の宿泊施設の課題を解決することで同国の宿泊産業発展を目指す。同社の代表取締役CEO・高橋和久氏は「これまでに培ったノウハウや技術を提供するとともに、現地の方々の声を聞き、より市場にフィットしたサービス改善を行うことで、韓国の宿泊業界の売り上げと利益の改善を促進していく」との方針を示している。高橋氏は「このたびの韓国進出を皮切りに、今後もアジア最大のホテルソリューション会社を目指しアジア諸国への市場拡大を加速させていく」との展望も明示している。