ドイツ観光局は1日、LINEでチャットボットを使ったインスピレーションキャンペーンを始めた。
日本におけるチャットボットのプロモーション事業への導入は、2019年12月にDZTがLINEマーケティングを立ち上げて1年間の期間限定で実施をしたのが初回となり、今回の企画は2回目となる。コロナ禍後の観光再開に向けて現在全世界的に展開しているGerman.Local.Culture.キャンペーンでは、地方や田舎の小さな町や村の魅力を、街並み、伝統文化、食文化、サスティナビリティの各テーマより厳選した魅力的なコンテンツを紹介している。「ドイツの文化をよく知るエキスパート」としてチャットボットが、LINEの友達に質問形式でドイツの知りたいことを追求していき、おすすめの観光コンテンツを紹介するキャンペーンサイトへ誘導するスタイルになっている。
DZTのLINEアカウントには現在は3万人を超える人が友達になっており、毎日タイムライン上でDZTおすすめの観光地の紹介や観光の話題を美しい画像とともに発信している。2021年1月から7月までの実績は、月平均で100万インプレッション、エンゲージメント数は85,000強、エンゲージメント率は8.5%とコマーシャルアカウントとして非常に高いパフォーマンスを維持している。
2019年12月からの第1回目のチャットボット企画では月平均で約1,500回のセッション数と約7,800回のシナリオ実施の実績を残した。今回のGerman.Local.Cultureキャンペーンによるチャットボット企画では、前回以上の実績を上げることを目標としている。
DZTのLINEアカウントは次のQRコードから直接友達になることができる。
ドイツ観光局 (DZT) について
ドイツ観光局 (DZT)は、フランクフルト・アム・マインに本部を置く国営のドイツ観光振興機関。連邦経済エネルギー省 (BMWi) の委託により観光の国ドイツを代表しており、また、ドイツ連邦議会の決議に基づきBMWiから助成されている。 DZTは、観光の国ドイツのイメージアップと外国人旅客のドイツ旅行促進のための戦略を立て、デスティネーションを開発しプロモート。世界27 ヶ所にある海外支局が40か国以上でマーケティング活動を行っている。
重点テーマ:デジタル化と持続可能性
ドイツ観光局 (DZT)は、ドイツ政府の目標に沿う将来を見据えた持続性のある観光の促進に力を入れている。中でも重点項目となっているのは、デジタル化と持続可能性である。DZTは、チャットボットといったようなAI人工知能や(言語アシスタント機能を持つ)対話型インターフェイスを駆使した多くの人を夢中にさせる新技術(VR仮想現実、AR拡張現実、MR複合現実)実用化のペースメーカーである。AI支援型マーケティングプラットフォームで、観光分野のサービスやオファーを目に見えるわかりやすい形で提供できるようDZTは、ドイツ観光経済のデータプロジェクトと連携して、ナレッジグラフの開発を進めている。
持続可能性というテーマは、10年以上も前から分野の垣根を超えたテーマとして、あらゆる業界が戦略的に取り組んでいるテーマである。組織委員会は、3本柱の戦略でまず外部に向けた知識の伝達を行い、これを支援する形で組織内での持続可能性イニシャティブと組み合わせている。DZTは、観光の国ドイツが国際競争の中で、内容も充実し持続可能性にも富んだ観光の目的地として過去たる地位を確立できるよう、責任感に満ちた観光という将来的テーマに取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでの価値観は大きく変わり、旅行に対する姿勢でも社会経済的な責任感が反映されるようになっている。