日本コンサルタントグループ(東京都新宿区、以下ニッコン)は15日、宿泊産業向けセミナー「ホテル業 次世代リーダー育成カレッジ第1期」を開設した。
7時間の講座を月2回、全6回行う。受講料は15万円。今回の第1期は銀座の貸し会議室で開催。ホテルの現役幹部、幹部候補生9人が受講している。
セミナープログラムは大手ホテルOB、学者などで構成するNPO法人シニアマイスターネットワーク(以下SMN、作古貞義理事長)と共同開発した。厚生労働省が定めた「ホテル業の職業能力評価基準」に準拠した内容となっている。
同セミナーの修了者は、SMNが実施する「ホテル業の職業能力認定試験」の学科試験が免除され、実技受験の資格を得る。実技試験に合格すれば、5段階の中で上位から2番目の「レベル4」に認定される。
取得した認定レベルは、国の基準にのっとったものとして、ホテル業界の中で横断的に通用するため、仮に他ホテルに転職する場合には、自分の職業能力の客観的証明書の役割を果たす。
各ホテルにとっては、従業員教育とレベル認定を外部機関に頼むことで、人事評価に客観的基準を織り込むことが可能になる。
ニッコンとSMNでは今後、レベル5に対応した「総支配人養成研修コース」、レベル3に対応した「ホテル・旅館管理者ベーシック研修」、レベル2に対応した「ホテル・旅館ジュニアリーダー研修」も順次開講する。