国土交通省は12日、ニューツーリズム旅行商品の創出を促す実証事業で、全国の応募の中から47事業を採択した。各地域が実施するモニターツアーを支援。温泉や地場食材を使ったヘルスツーリズム、自然を生かしたエコツーリズムなど多彩な事業を選定した。
地域の観光資源を生かした特色ある企画が目立つ。ヘルスツーリズム関連では、若返りや老化予防をテーマにした長野県飯山地域の「アンチエイジングツアー」、メタボリックシンドロームに対処する和歌山県白浜・川湯地域の「世界遺産で男をみがく健康増進プログラム」、体脂肪率を減らす体験などを盛り込む鳥取県皆生地域の「スリミングステイ〜3%美しくなる旅」など。
エコ、グリーンツーリズムでは、自然環境保全を考える山梨県精進湖地域の「『精進湖富士登山道』の再生モニターツアー」、有機農業が体験できる新潟県妙高地域の「体験!自然再生と循環型農業」などを採択。
バリアフリー旅行の確立を目指して、岐阜県高山地域が実施するユニバーサルツーリズムのモニターツアーなども選ばれている。
実証事業では、モニターツアーでのアンケート集計や意見交換会、パンフレット作成、二次交通の試験運行などにかかる費用を補助する。