
新体制で事業開発強化へ
株式会社パレスホテルは27日、役員人事を発表した。新たに4名が取締役に就任し、1名が退任する。注目すべきは、元株式会社東急ホテルズの幹部である末吉孝弘氏を取締役に起用した点だ。
末吉氏は、東急ホテルズで執行役員や取締役を歴任し、ザ・キャピトルホテル東急の総支配人を務めた経験を持つ。2022年5月にパレスホテルに入社し、事業開発部部長として手腕を発揮してきた。
新任取締役には、末吉氏のほか、鈴木義勝氏、富田謙二氏が内部昇進で就任する。鈴木氏はヒューマンリソース部長、富田氏はパレスホテル東京副総支配人兼総支配人室長兼レストラン部長に就任する。また、阪急阪神ホールディングス株式会社の代表取締役社長グループCEOである嶋田泰夫氏が社外取締役として迎えられた。
一方、花里浩氏が取締役を退任する。
この人事異動により、パレスホテルは経営陣の若返りと外部からの新しい視点の導入を図ったと見られる。特に、末吉氏の起用は、競合他社での豊富な経験を活かした新たな事業展開への期待を感じさせる。
嶋田氏の社外取締役就任も注目に値する。阪急阪神ホールディングスのトップとしての経験を活かし、グループ経営の視点からパレスホテルの経営に助言を行うことが期待され