プリンセスクルーズは19日、新造船「スカイ・プリンセス」の命名式でNASAで活躍する女性とともに門出を祝したと発表した。
クルーズ業界の中で最も急成長を遂げているプレミアムクルーズラインであるプリンセス・クルーズは、最新の新造船を「スカイ・プリンセス」(https://www.princesscruises.jp/ships/sky-princess/)と名付け、既に就航を開始しています。
この度「リーチ・フォー・ザ・スカイ」というテーマのもと、アメリカの宇宙計画のパイオニアとしての功績から、NASAの宇宙飛行士、キャサリン・P・ハイヤー氏とNASAのエンジニア、フランシズ・ノースカット氏の2名の女性に敬意を表し、命名者となっていただきました。彼女たちは、空の彼方、宇宙を知りたいという熱い思いと創意工夫を持ち続け、科学・研究・テクノロジーの分野で多大な功績を残しています。
ハイヤー氏は30年に渡るNASAでのキャリアをメカニカル・エンジニアとしてスタートさせ、40以上もの宇宙ミッションの打ち上げに携わってきました。宇宙飛行士としては地球の軌道を475周・1200万マイルを飛行し、宇宙滞在時間700時間を記録しました。さらに、アメリカ軍で初めての女性戦闘機搭乗員としても従事し、35年以上アメリカ海軍に従事したのち引退しています。
世界がアポロ11号の月面着陸に注目していた時代、ノースカット氏は女性初のミッション・コントロール・エンジニアとして従事していました。アポロ13号が危機的な事故に遭遇しながらも宇宙飛行士が無事生還した際、彼女は軌道計算を担当し、チームの一員として宇宙飛行士の生還というミッションに携わっていました。当時の偉業はヒーローとして称えられ、宇宙飛行士及びその他の管制官たちとともに、大統領自由勲章を受章しています。
プリンセス・クルーズの社長、ジャン・スワーツが以下のように述べています。「テクノロジーが駆使され、冒険心や探求心をくすぐる仕掛けが散りばめられた最新の客船は、スカイ・プリンセスという名前の持つ壮大さと見事にマッチしています。また命名者であるキャサリン・P・ハイヤー氏、フランシズ・ノースカット氏は、私たちにいつでも、志を高く持ったならば達成できないものはないのだということ教えてくれています。宇宙計画のパイオニアである2名の女性とともにお祝いできたことを嬉しく思います」。
スカイ・プリンセスにも、努力して成功を手に入れるという「リーチ・フォー・ザ・スカイ」のテーマを体現し指導的立場に昇進した2名の女性役員がおり、スカイ・プリンセスのヘイッキ・ラーコネン船長は彼女たちを高く評価しています。そのうちのひとり、ケリー・アン・ライト氏はマッサージ師としてクルーズ業界に入った後、学校で学びなおし今では船橋で働く二等航海士として活躍しています。もうひとりのスーザン・モーガン氏は女性としてイギリス海軍で最も長く軍務に就いていた経歴を持ち、現在では最高セキュリティ責任者となっています。
キャサリン・P・ハイヤー氏、フランシズ・ノースカット氏は命名式前の伝統的な祈りを唱えた後、NASAのスタイルに則り「スカイ・プリンセス」発射ボタンを押しました。それと同時に15リットルのシャンパンボトルは空中に放たれ船にぶつかり、正式に命名となりました。
トリビュート・ビデオには、「リーチ・フォー・ザ・スカイ」のテーマに向かってゆるぎない探求を続けるNASAで働く女性が紹介されています。
- 宇宙飛行を行った初めてのアフリカ系アメリカ人女性、メイ・ジェミソン氏
- 宇宙飛行を行った初めてのヒスパニック系アメリカ人女性、エレン・オチョア氏。現在はジョンソン宇宙センターの所長を務めています。
- 初の女性スペースシャトルパイロット、アイリーン・コリンズ氏
- 国際宇宙ステーションを指揮した初めての女性、ペギー・ウィットソン氏
- 宇宙遊泳を行った初めての女性、キャサリン・D・サリバン氏
シャンパンボトルが割れると共に式が開幕し、様々な分野で活躍されている方が華を添えてくださいました。
「ラブ・ボート」出演の女優でプリンセス・クルーズのセレブレーション・アンバサダーでもあるジル・ウィーラン氏が、スカイ・プリンセスのクルーズ・ディレクター、アレキサンダー・エプレミアン氏と共に司会を担当し、アメリカの公開オーディションテレビ番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で受賞歴のあるブライアン・ジャスティン・クラム氏が「Dream On(ドリーム・オン)」を熱唱。そして最後はプリンセス・クルーズの新プロダクション・ショー「ロック・オペラ」のキャストが、映画「グレイテスト・ショーマン」から「This is Me(ディス・イズ・ミー)」の楽曲を披露しました。
スカイ・プリンセスはヨーロッパでの譲渡式を終えてデビューを果たし、現在は2020年春にかけてカリブ海を就航中です。姉妹船であるロイヤルクラスの客船(リーガル・プリンセス、ロイヤル・プリンセス、マジェスティック・プリンセス)の基本設計を進化させ、総トン数143,700トン、乗客定員3660名の規模を誇るスカイ・プリンセスは、これまでの壮大かつエレガントなスタイルを更にパワーアップさせ、いまだかつてない新施設も登場させています。
プリンセス・クルーズ史上最大のバルコニーからパノラマビューがお楽しみいただけるスカイ・スイートをはじめ、2つの新しいエンターテイメントがお披露目されています。「ファントム・ブリッジ」ではデジタルとフィジカルの要素を融合した最新のデジタル体験、洋上唯一となるジャズ・シアター「テイク・ファイブ」では、ジャズの伝統的なサウンドやその文化と歴史をお楽しみいただけます。
スカイ・プリンセスは建造時よりオーシャン・メダリオン専用のプラットフォームを搭載したプリンセス・クルーズ初となる「メダリオン・クラス」の客船となります。世界中の旅行業界でも最先端のウェアラブル・デバイス「オーシャン・メダリオン」は、お客様の時間を有効活用し、今まで以上に無駄なくスムーズに、一人一人の目的に合ったクルーズバケーションを提供することを可能にし、全く新しいサービスを提供しています。
「オーシャン・メダリオン」は、クルーズ業界に新風を吹き込んだ革新的偉業として評価され、コンシューマー・エレクトロニクス分野における世界最大規模の見本市CES®2019にてイノベーション・アワードを受賞しています。
また、無料で配布される、最先端のテクノロジーを駆使した「オーシャン・メダリオン」を利用することにより、乗務員と連絡を取りながらお客様の要望にあったきめ細かなサービスを提供出来ると同時に、ゲームなどのインタラクティブなエンターテイメント・プログラムを提供しています。
プリンセス・クルーズは客船保有数の拡大を続け、2020年6月にエンチャンテッド・プリンセス、2021年11月にはディスカバリー・プリンセスがデビューする他、2023年および2025年にもクリーンなエネルギーである液化天然ガス(LNG)を搭載した2隻が加わる予定です。