業務効率化、顧客満足度向上に
群馬県伊香保温泉の「如心の里ひびき野」は、新日本コンピュータサービスのフロントシステム(PMS)と各種オプションシステムを導入。業務の効率化と顧客満足度の向上を実現している。
客室62室。約1万5千坪と広大な敷地にあり、緑豊かな庭園と自然を客室から一望。同地に古くから湧く「黄金の湯」と、近年湧出した「白金の湯」の、泉質が異なる二つの温泉を同時に楽しめるほか、肉、野菜など、県産の食材にこだわったすき焼など四季折々の料理も好評だ。
PMSについて同館副支配人の須藤秀明さんは、「OTAからの予約情報がサイトコントローラー経由で自動でコンピューターに取り込まれるので、スタッフによる予約情報の手入力がほとんどない」と、その利便性を強調。
食事どころでの飲料の注文や日帰り入浴の受け付けは、スタッフが持つスマートフォンにより、その場で処理が完了する。従来はオーダーを伝票に手書きし、現場から離れたフロントやパントリーの端末にその情報を入力するなどしていたが、「即時の対応により精算ミスがほとんどなくなった」(須藤さん)。
当日の料理に関する情報を厨房スタッフに伝える「厨房インフォメーションシステム」は、「特に導入効果が大きい」と須藤さん。システムは顧客の名前や人数、料理ランクなどの情報を厨房のビジョンに表示するもの。従来はホワイトボードにこれらの情報を手書きしていたが、その手間がなくなり作業が大幅に軽減された。「繁忙期は手書きに1時間もかかっていたが、スタッフはこの作業から解放され、お客さまへの対応など、他の業務に注力できるようになった」(同)。
如心の里ひびき野